先日も『アマゾン、スマホを開発か』という記事があったが、今度は「アマゾンTV」だ。米Bloomberg Businessweekが、複数の関係筋の話として、米アマゾンがネット映像をストリーミングする一般家庭向けセットトップボックスを年内に発売すると報じている。
これは、テレビに接続することで、アマゾンが「Video on Demand」ストアや「Instant Video」サービスで提供しているビデオコンテンツが見られるようになるというもの。アマゾンは既に膨大な数のビデオコンテンツをもっており、現状さまざまな機器やアプリでアクセスすることができる。今回のセットトップボックスは、それらを自前の機器で直接ユーザーに届けるものになる。
同様の機器としては、「Apple TV」や「Roku」、「Boxee Cloud DVR」などがある。アマゾンが独自にセットトップボックスを出すことはこれらの機器との競合を意味するため、その狙いが注目されるところだ。しかし、アマゾンからの公式コメントはまだ出ていない。
なお、Bloomberg Businessweekは当該機器の気になる名称について、ここ5年間のアマゾンのハードウェア事業を見ると「Kindle TV」となるのが妥当ではないかとしている。
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『Amazon』翌日配達を発想する「利益無視」経営
「Amazonは今や単なる「便利なオンライン書店」ではない。1995年に創業したベンチャー企業は小売業の枠を超え、物流サービス、クラウドサービスも提供する売上高5兆円以上の巨大企業ら成長。「価格破壊」を武器にオンラインからオフラインまで業界を問わず成長しつつある。アマゾンはなぜ急成長できたのか? 迎え撃つ日本企業の動向にも迫った。