冬にはウィンタースポーツ、暖かくなればアウトドア、もちろん旅行や仕事でも、頑丈なスマートフォンがあると安心というシーンは多い。それにタフなスマートフォンなら長く使えそうな気もする。しかしタフなスマホはゴツイ。操作はしづらいのでは? というマイナスのイメージもある。最新のタフなスマホ3機種はどうだろうか?
冬モデルで登場した タフなスマホ3機種のスペック
今回取り上げるのはNTTドコモから「MEDIAS U N-02E」、auが「G'zOne TYPE-L CAL21」、ソフトバンクモバイルは「RAZR M 201M」の3機種だ。
スペックと主な対応サービスを比較すると以下の通りとなっている。
ドコモ 「MEDIAS U N-02E」 |
au 「G'zOne TYPE-L CAL21」 |
ソフトバンク 「RAZR M 201M」 |
|
---|---|---|---|
メーカー | NECカシオ | カシオ計算機 | モトローラ・モビリティ |
本体サイズ | 約64×124×11.9mm | 約69×134×14.7mm | 約61×123×8.3mm |
重量 | 約147g | 約181g | 約128g |
画面サイズ | 4型 | 4型 | 4.3型 |
画面解像度 | 480×800ドット | 480×800ドット | 540×960ドット |
OS | Android 4.0.4 | Android 4.0.4 | Android 4.0.4 |
CPU | デュアルコア 1.5GHz | デュアルコア 1.5GHz | デュアルコア 1.5GHz |
ROM/RAM | 8GB/1GB | 8GB/1GB | 8GB/1GB |
メモリーカード | microSDHC(32GB) | microSDHC(32GB) | microSDHC(32GB) |
下り最大通信速度 |
100Mbps (Xi) |
75Mbps (4G LTE) |
76Mbps (SoftBank 4G) |
無線LAN | 2.4GHz対応 | 2.4/5GHz対応 | 2.4/5GHz対応 |
テザリング | ○(最大10台) | ○(最大10台) | ○(最大8台) |
カメラ画素数 |
810万画素CMOS (裏面照射型) |
808万画素CMOS | 800万画素CMOS |
インカメラ | 130万画素CMOS | 136万画素CMOS | 30万画素CMOS |
防水/防塵 | ○/○ | ○/○ | △/× |
MIL規格準拠 | ○ | ○ | × |
ワンセグ連続視聴 | 5時間40分 | 6時間 | × |
FeliCa | ○ | ○ | ○ |
赤外線通信 | ○ | ○ | × |
NFC | ○ | × | × |
Bluetooth | 4.0 | 4.0 | 4.0 |
HDMI | × | × | × |
SIM形状 | microSIM | microSIM | microSIM |
バッテリー容量 | 1720mAh | 1800mAh | 1940mAh |
Qi | × | × | × |
カラバリ | Black、White | レッド、ブラック | ブラック、ホワイト |
前回(関連記事)まで比較していたハイエンドモデルと比べると、3機種ともデュアルコアCPUになり、そのほかを見ても、最新の春モデルと比べると単純なスペック面では劣る。画面サイズも4型と4.3型で最近のスマホが4.5型オーバーが多くなっていることを考えると画面が小さめのようだ。
ただ本体サイズを見ると、G'zOneは明らかにゴツイ。幅も広く、厚みもある。重量はちょっと驚く約181gで実際にずっしりくる。タフなスマホのイメージそのままだ。一方で意外なのが他の2機種。MEDIAS Uはサイズは普通、重さはちょっとあるといったところ。RAZR Mは現在では小型スマホの部類だろう。
今回はテーマが「タフ」ということで、耐衝撃性能を見ると、MEDIAS UとG'zOneは米国国防総省の調達規格とされるMIL規格準拠の耐衝撃性を備える。RAZR Mの場合、ブラックのモデルは背面に鋼鉄よりも強度が高いというケブラー素材を採用しているのだが(ホワイトはポリカーボネートで厚みは約8.8mm)、実は特にタフさを強くうたっているわけではない。
また防水/防塵仕様についてはMEDIAS UとG'zOneはIPX5/8相当で、水没しても浸水しない安心端末。RAZR Mは防水ではないものの、IPX2相当の防滴性能はあるため△とした。風の無い日に雨が上から落ちてくるくらいなら大丈夫そうだ。しかし大雨で風もあって、様々な方向から雨に打たれるようなケースはダメである。濡れた手で触るようなことも避けたい。
日本向け機能としてはおサイフケータイはRAZR Mも含め3機種とも対応。しかし赤外線通信、ワンセグまでとなると日本メーカーの2機種に分がある。
屋外で使うことを考えるとスタミナも気になるが、RAZR Mがコンパクトながらバッテリー容量は1940mAhと一番大きい(ただし交換不可)。MEDIAS UとG'zOneは今ではやや見劣りする容量だが、ワンセグの連続視聴時間は6時間ほどで、十分という見方もできるかもしれない。
なおテザリング機能だが、RAZR Mの同時接続台数はメーカーのスペック表には見当たらなかったので、実際に機器を接続していくと8台目までは可能。9台目になると「最大モバイルホットスポット接続数に到達しました」の表示が出て、接続中の1台を外すよう求められた。
次ページでは外観をチェックしていこう。
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