気楽に意見できる店でありたい
アンケートだけではない。顧客とのコミュニケーションを取る効果は計り知れないものがあるため、なるべく多くの接点を持つようにしている。
その1つが、月間特売チラシやDMの送付だ。チラシは、商品を購入した顧客に荷物を送るときに一緒に同封され、DMは3カ月に1回の割合で会員の自宅に郵送している。ほかにも、自社開発しているプライベートブランド商品のサンプルモニターも、顧客から募集する。
サービス事業部の早崎誠悟氏は、チラシやDMの効果とサンプルモニターの手法に手応えを感じている。
「販促の場は、何もネット上だけではありません。チラシやDM、サンプルモニター募集といったことでも、お客さまにお店の存在を印象づけられるのではないかと思います。サンプルモニターは、実際にペットに試してもらった結果を、商品の細かな改良に活かせる効果もあります」
また、顧客から要望が多かったために開始したサービスもある。「目隠し梱包サービス」だ。段ボールの中身を知られたくないという顧客のために、店名の入ったロゴ入り段ボールではなく、無地の段ボールを使って商品を発送するというものだ。こうした細やかなサービスは、要望がなければ気づきにくい類のもの。「このお店には、気軽に意見できる」と思ってもらえる店作りをしてきたからこそ、顧客との活発なコミュニケーションが実現している。