各携帯キャリアの新製品発表会が完全にスマートフォン一色になってしまった2012年。とにかくたくさんの端末が発売されたことで、実際に購入する側もよくわからない……という状態になってしまったのではないだろうか?
それがいいことか悪いことかはともかく、話題がたくさんあった2012年のスマートフォンの状況をASCII.jp内の記事から振り返ってみよう。
1月 ドコモ/auが春モデル発表会
ドコモは春/夏/秋/冬をコンプリート!
前年11~12月にかけて、冬モデルが発売されたばかりのはずなのに、年始早々にドコモとauが春モデルの新製品を発表した。後述するが、2012年のドコモは春モデル、夏モデル、秋モデル、冬モデルを発表しており、四季をコンプリートしたことになる(ちなみに2013年も春モデルのリリースが予定されている)。
春モデルの注目は、ドコモは「Xperia NX」「Xperia acro HD」、auも「Xperia acro HD」に加えて、WiMAX対応の「GALAXY S II WiMAX」。auにもGALAXYシリーズが初登場となった。
1月のトピック
●Xperia新モデルをメディアに公開 注目はSmartWatch
●【まとめ】au春モデル発表会 注目はWiMAX入りのGALAXY
●本日発売のauスマホ「GALAXY S II WiMAX」を早速使った
2月 2012年のスマホ市場を占うMWC開催
Disney Mobileがドコモに SoftBank 4Gもスタート
2月の携帯業界の話題と言えば、なんといってもMWC(Mobile World Congress 2012)。スペイン・バルセロナで開催される世界最大級のカンファレンスだ。
注目の新製品としては、「Xperia P」「Xperia U」「Xperia S」というXperia三兄弟に、HTCの新ブランド「HTC One」があった。前者のXperiaについては直接的に日本でリリースされることはなかったが、HTC Oneはこれをベースとする「HTC J」が5月に日本で発売されている。
おサイフケータイや防水機能の追加といったカスタマイズの必要性から、グローバル端末が海外で登場してから、日本でリリースされるまでは以前は時間がかかるというのが当たり前だったが、その時差が大幅に短縮されるようになったのも2012年の大きな出来事だ。
このほかにも、Disney Mobileのドコモでの登場、TD-LTEと互換性を持つAXGP方式を採用した「SoftBank 4G」サービスのスタートなどが特筆できる。
2月のトピック
●最新スマホが次々登場 Mobile World Congress 2012レポート
●次世代Xperiaが3兄弟に! 「Xperia P」「Xperia U」発表
●HTC新ブランド「HTC One」発表 Android 4.0でカメラも強化
●ドコモにもミッキーが来た! Disney Mobile on docomo発表
●SoftBank 4Gは月5505円で利用可 スマホセットで3880円
3月 第3世代iPadがRetina搭載
日本語版Siriもスタート
3月の話題はRetinaディスプレイを搭載した新iPad。「iPad 3」という製品名ではなかったため、どう呼べばいいのか、しばらく戸惑う状況も発生した。
第3世代iPadに合わせてiOS 5.1へのアップグレードが始まり、iPhone 4Sでは日本語版「Siri」の利用が可能になった。当時はiPhone 4Sにさまざまな言葉を語りかけ、その反応を楽しんでいたものだが、最近は存在すらやや忘れられかけている?
そのほか国内キャリアとしては珍しく、ドコモがAndroid 4.0にアップグレードする端末を発表した。その姿勢は評価できるが、一方でリストに入っていた機種のアップグレードがまだ全部終わっていない……。