Clover Trailこと「Atom Z2760」を搭載するタブレットPCが話題を呼んでいる。x86プロセッサーなのでWindows 8がそのまま動くのに、ARMプロセッサー搭載のタブレットと遜色ない重さやバッテリー駆動時間を実現できる点が評価されている。
Clover Trail搭載タブレットは数社から発売されているが、今回はそのうちの1台、日本ヒューレット・パッカードの「HP ENVY x2 11-g000」を試用する機会を得たので、その実力を検証してみた。
キーボード付属のセパレート型ノート
ENVY x2は写真のとおり、タブレット型の本体に分離可能なキーボードドックが付属する、セパレート型ノートとなっている。キーボードドック側にもバッテリーが内蔵されており、合体状態でのバッテリー駆動時は、まずドック側のバッテリーを優先的に使い、それを使い切ってから本体側バッテリーを使い始めるという、セパレート型ノートでは一般的な仕様を踏襲している。
バッテリー駆動時間は公称値で、タブレット状態で約10時間45分、ドッキング状態では約19時間とされている(同社独自計測による)。さすがに実使用時でこれほどは動かないだろうが、期待の持てる数字だ。
本体とドックはアルミ合金を使った金属的な質感のボディーをまとっている。タブレットの背面(ノート状態での天板側)とドックの底面は、ヘアライン加工が施されている。ボディー側は少しでも薄く見せるように、手前側が薄いくさび形の側面形状をしている。合体状態の厚みは17~19mmなので厚くはないが、Ultrabookが珍しいものでなくなった昨今では、薄いという印象は受けない。
合体状態の重さは約1.41kg。ドックにもバッテリーを内蔵することを考えれば、悪くない数字だ。本体側単体の重さは約710g。11.6型ディスプレーを搭載するタブレットとみれば、なかなか軽く作られている。