応募総数6771作品(小説部門6078作品、イラスト部門693作品)と、過去最多だった昨年の5862作品を上回る応募が寄せられた「第19回電撃大賞贈呈式」が都内で開催された。
- 【小説部門】6078作品(長編:4069作品/短編:2009作品)
- 【大賞】「きじかくしの庭」桜井美奈(37歳)
【大賞】「ハロー、Mrマグナム」茜屋まつり(42歳)
【金賞】「明日、僕は死ぬ。君は生き返る。」藤まる(24歳)
【金賞】「エーコと【トオル】と部活の時間。」柳田狐狗狸(34歳)
【銀賞】「塔京ソウルウィザーズ」愛染猫太郎(35歳)
【メディアワークス文庫賞】「玉響通り綾櫛横丁加納表具店」行田尚希(28歳)
【電撃文庫MAGAZINE賞】「失恋探偵百瀬」岬 鷺宮(27歳)
【選考委員奨励賞】「サマー・ランサー」天沢夏月(22歳) - 【イラスト部門】693作品
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【大賞】該当作品なし
【金賞】zpolice(25歳)
【金賞】櫻木けい(23歳)
【銀賞】全力少女(26歳)
【銀賞】れこ(22歳)
(※敬称略)
大賞「ハロー、Mrマグナム」は電撃文庫から
もう1つの大賞「きじかくしの庭」はメディアワークス文庫から刊行!
今年は小説部門の<大賞>が2作品選ばれており、「ハロー、Mrマグナム」(茜屋まつりさん)は電撃文庫から、「きじかくしの庭」(桜井美奈さん)はメディアワークス文庫から刊行が予定されている。
茜屋まつりさんは、作品のアピールしたいところとして「そのジャンルで先行する作品は稀で、ほぼゼロからのスタートになりました。既成のイメージがないのは、逆に新たな文体を模索するチャンスでは? と思って、表現方法については磨き抜きました」と、コメントした。
一方、桜井美奈さんの「きじかくしの庭」のアピールポイントは「連作短編なので3つの物語をうまくつなげることと、読みやすさです。アピールというよりも、自分の好きな世界、書きたいものを書いたら予想外の結果がついてきた、という感じです」と、作品の出来を語った。
イラスト部門の大賞は今回はなし
金賞に選ばれたのはzpoliceさんと櫻木けいさん
今回のイラスト部門の大賞は、残念ながら該当作品なしという結果になった。金賞に選ばれたのは、zpoliceさんと櫻木けいさん。また、zpoliceさんはタイ出身、銀賞に選ばれている全力少女さんは韓国出身という、国際色豊かな選考になっている。言語の壁に阻まれないイラスト部門ならではといったところだろう。
2013年2月から電撃文庫・メディアワークス文庫で刊行開始
今回受賞した小説作品については、電撃小説大賞の大賞・金賞2作品・銀賞の4作品が電撃文庫から、大賞とメディアワークス文庫賞の2作品がメディアワークス文庫からそれぞれ2012年2月に刊行される予定となっている。また、選考委員奨励賞を受賞した作品は2013年にメディアワークス文庫から刊行される。電撃イラスト大賞を受賞した方は、電撃文庫や電撃文庫MAGAZINEなどのアスキー・メディアワークス発行の出版物で活躍する予定だ。今後の活躍に期待しよう。
第20回電撃大賞は賞金が大増額!
限定の「電撃学校大賞」も制定
第20回の電撃大賞の募集も開始されている。第20回ではいくつか今までの電撃大賞とは異なる部分がある。まず1つ目は、新たに学校の仲間と一緒に応募できる「電撃学校大賞」を新設。こちらは第20回限定の部門で、3人以上のグループで応募、電撃文庫やメディアワークス文庫をモチーフにしたものであれば絵画や立体物、演劇や楽曲などなんでもOKな部門だ。2つ目は、「20回記念特別賞」を制定。最終選考候補を対象に、電撃文庫編集部が決定する記念賞が制定される。最後は賞金が大幅増額! 大賞は300万円(第19回は100万円)、金賞は100万円(第19回は50万円)など第20回より金額が大きく変わる。応募の最終締め切りは2013年4月10日(当日消印有効)。この機会を逃さず、意欲的な作品を応募していただきたい!