低コストで実現可能な
空中ディスプレイを展示していたアスカネット
ミクさんのライブなどで、「……未来に走ってやがる!!」と感じさせる機会が多かった空間投影技術。現時点ではとても高価で、おれの嫁を空間3D投影、充実したイリュージョンタイトルライフにはまだまだ遠いのだが、意外な方法で低コスト化を実現していたのがアスカネットのブースだ。
独自開発のAIプレートの下に表示したいものを設置すると、それが空中にあるかのように見えるというものである。ものすごく似たやり方を上げるとすれば、一時期流行した立体視に似ている。弱点としては定点から見ないと立体的に見えないのだが、AIプレート自体が小型で導入も用意であり、展示ではiPadをAIプレートの下に置いたデモも行われていた。
超小型版にスマホをセットし、空中ディスプレイにすることも視野に入れているようで、自宅で俺の嫁を眺めることができるのも近いかもしれない。発想はシンプルだが、効果的だと感じた。また、Kinectを利用したジェスチャー操作も可能なデモもあった。
しゃべってコンシェルの発展系?
しゃべってロボの参考提示
ドコモブースではクラウドとの連携で、しゃべってロボがスケジュールや目的地情報、コンテンツへのアクセスなどをしてくれるロボットの参考展示がおもしろかった。室内でも屋外でもスマホから音声入力することで実行してくれるため、いまある「しゃべってコンシェル」の未来とも言える。
おもしろかったのは、スマホをクラウド連携のメインデバイスにするのではなく、しゃべってロボをデバイス化している点。デモでは搭載スピーカーから音楽を再生したり、ツインアイのカメラで撮影したりといったアクションを確認できた。また自立走行型であるため、室内の確認や指定位置からのプロジェクター投影といったことも視野に入っているようだった。
数カ所で見つけたワイヤレス給電
「飛距離アップ」「立体」でどうなるか
ワイヤレス給電に対応した機器は、国内であればQiに対応した製品がちらほらと登場しており、パナソニック製モバイルバッテリーや、ドコモのおくだけ充電対応スマホがある。しばらくは規格競争が続きそうなジャンルだ。
ワイヤレス給電は、未来の技術として提示されており、現在の課題は長距離化だという。つまりEV車両であれば、駐車場に停車するだけで充電が開始するようにしたり、最終的には走行中にも充電したりといったことを視野に入れての展示が、TDKとスミダコーポレーションのブースで行われていた。
今回のデモでは水平軸の距離は半径10cm、垂直方法は数cmといった程度。現時点ではコイルの小型化や薄化に加えて、効率アップや距離の延長が課題。まだまだ先の話だが、カフェに座ったらテーブルの上に置かなくても充電が開始されるという世界が意外と近いかもしれない。
また、村田製作所も参考出展をしていた。無線給電に対応したテーブルと、充電用組み込みモジュールのデモで、iPhone 4SとノートPCにモジュールを組み込んだ状態で無線充電を実際に体験できた。iPhone 4Sはジャケットと一体型のものが用意されていた。方式は村田製作所独自のもので電界結合型。コイル不要に加えて、10Wの高電力伝送が特徴的だ。