最新NASの性能を比較せよ!
NAS製品の性能・機能で気になる点といえば、やはりファイル転送の速さだろう。一昔前の低価格NASなどは、USB 2.0 HDD並みの速度しかでなかったりしたものだ。
最新NAS特集2回目では、1回目にて紹介したNASに対してベンチマークテストを行なって速度を比較してみた。テスト対象となるNASは以下の4製品。各製品の詳細については、1回目をご覧いただきたい。
テストではインターネット側からの影響が出ないように、クローズドな環境を構築した。NAS以外の機材は、筆者が所有する手持ちの余っているものだ。NASキット製品である「TS-219P II」にはHDDとしてWestern Digital製「WD20EFRX」を1台、「シンプルNAS BOX PLUS 2BAY」(以下NAS BOX)には、Western Digital製「WD30EZRX」を1台装着してテストした。HDDの性能に多少差はあるが、それ以上にNAS本体側の影響が大きいので、大きな差にはならないと思われる。
- テスト環境
- パソコン:ThinkPad T510(Windows 7 Ultimate 32bit SP1)
- DHCPサーバー:NEC Aterm WR8160N(STモデル)
- スイッチングハブ:バッファロー LSW4-GT-8NS/WH
- USB HDD:Western Digital Elements Desktop 2.0TB
なお、今回のテストではNAS付属のツール類は使用していない。そのためバッファロー「LS-V2.0TLJ」の数値は、メーカー公称値よりも遅くなる可能性がある。ツールを使用しなかった理由はLS-V2.0TLJに付属の「ターボコピー」がパソコン本体側にライトキャッシュを設けるため、本当のファイルコピーが終了する前に見た目上「コピー終了」という状況になりうるので、正しい結果を示さない懸念があったためだ。
また「USB 2.0 HDDより速いか遅いか」を確認するために、USB HDDをテスト対象に加えてある。
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