電子書籍端末としても活躍中のS III
毎日持ち歩いてさまざまな用途に活躍しているGALAXY S IIIだが、ちょっと人とは違う使い方という点を挙げると、電子書籍での読書にもかなり活用している点だろうか。
記者が利用している電子書籍ストアは、角川グループの「BOOKWALKER」を始めに、「BookLive」「GALAPAGOS STORE」「Reader Store」「楽天kobo」といった辺り。このうち、前3者はAndroid用の汎用アプリがすでに提供済み、後2者はまだ提供されていない(いずれはされるだろう)。
特に利用頻度が高いのは、記者が大好きな「金田一耕助シリーズ」が多数ラインナップされているBOOKWALKERだ。テキスト主体の電子書籍の場合、4.8型の大きな画面は実に読みやすい。2年ほど前に買った電子書籍端末「Sony Reader」(PRS-350)が5型E-Inkの電子ペーパーなので、見た目の読みやすさは変わらない。目の負担についても、有機ELディスプレーは液晶ディスプレーと大差ないか、やや読みやすいと感じる。
GALAPAGOSは書籍と漫画、BookLiveはもっぱら漫画用だが、さすがに漫画となると、4.8型の画面サイズでは「ちょっと物足りないな」というのが正直なところ。また「BookLive! Reader」は、横向きで表示すれば漫画の見開きページを左右に表示して、見開きの迫力ある絵を楽しめる(ただしコンテンツ側に依存する)のだが、さすがに4.8型の画面で漫画の見開きはきつい。見開きの雰囲気を理解して、読むのは縦向きで1ページずつ、といった使い方が妥当である。
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GALAXY S IIIは快適なパフォーマンスとLTEの高速通信、大画面ディスプレーに安定性、さらにおサイフケータイ機能にワンセグ機能(画質はあまりよくないが)と、非常に充実した隙のないスマートフォンである。少なくとも、コレを買っておけば「あれができなくて残念」「快適じゃなくて不満」ということはまずないだろう。Androidスマートフォンを選ぶなら、文句なしにお勧めできる逸品だ。
唯一残念なのは、ガラケーの地味だが重要なフィーチャーである「ストラップホールがない」程度だろうか。それくらい文句のつけようがないスマートフォンである。