ガイガーカウンターだけじゃない!
エントリー機としての使い勝手がとってもステキ
ガイガーカウンター搭載の部分だけが注目されているPANTONE 5だが、使い勝手の面を見ると、スマホ初心者をよく意識したUIになっており、エントリー機としても優れていると感じた。そのひとつがSHホーム。従来のホームスクリーンではなく、上下左右にアプリ一覧やウィジェットが配置された独自ホームで、操作感はフィーチャーフォンに近い。
また、目的も明確なので、Androidスマホに慣れていない人はこちらのほうが操作しやすいのではないだろうか。メモをしてカメラを使って、SNSに投稿するくらいの操作であればSHホームのほうが快適だった。
そのほかのプレインストールアプリを見てみると、セキュリティについてはマカフィー製のセキュリティーアプリに加えて、Internet SagiWallが用意されている。これはフィッシング詐欺サイトに特化したフィルタリングアプリといったところで、危険度の高いサイトへのリンクをタップした瞬間に警告画面を表示してくれるステキなアプリだ。
もうひとつ便利だと感じたのは「どこでもコピー」。通知パネルから起動するもので、カンタンかつ確実に文字のコピーが行なえるのが特長。操作方法もコピーしたい場所タップするだけとスムーズだ。
インカメラは弱いがアウトカメラの写りはグッド
アウトカメラは490万画素、インカメラは30万画素。CMOSカメラで裏面照射型ではないぶん、暗所には弱いが、シャープ製のカメラUIは設定をいじりやすいため、撮る楽しさを手軽に感じられる。また、ロック画面からカメラを直接起動した場合は、最短0.4秒で起動する「ON速起動」機能があり、すぐに撮りたいシーンにも対応している。なお、同機能は最短0.4秒というものの、実際にはCPUやメモリーの使用状況もあるため、実際には0.8秒くらいだ。ともあれ「カメラの起動が遅い」とは感じにくい。
カメラ機能を見てみると、自動明るさ補正や手ぶれ補正のほかに、シャッター設定やホワイトバランス、顔検出、ISO感度など豊富に用意されている。またシーン設定には人物や夜景、風景といったモードがあり、よくわからない場合は、その機能を使うだけでもいい。そのほか、連写カメラに魚眼カメラ、ミニチュアライズカメラ、パノラマカメラを搭載して、人気のカメラアプリ機能を押さえている。
【まとめ】初めてスマホを持ちたいという人に最適
ヘビーユーザー的には不満に感じる部分が多いのは事実だが、ほどよいスペックでまとまっているため、初めてスマホを使う人にピッタリだ。それほどSHホームが生み出す、フィーチャーフォン的な感覚が素晴らしい。また、サイズでいうと、国内では希少種になりつつある3.9型以下の端末なので、片手で操作したい人も要チェックだろう。
ガイガーカウンター機能については、上記した通り、目安程度に留めたほうがいいだろう。「ひとまずの安心」を得るには申し分ないので、近くの公園で遊ぶ子どもが心配だという親御さんはチェックしてもらいたい。もちろん、そのときは用法を守って測定してほしい。
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