5月23日、バッファローはデータセンターや基幹業務システムのサーバーをバックアップする用途を想定したというエンタープライズ向けハイエンドNAS「テラステーション7000シリーズ」の新製品「TS-2RZH24T12D」と「TS-2RZS12T12D」を発表した。
両モデルとも筐体サイズは2Uで、HDDをTS-2RZH24T12Dは24TB(2TB×12)、TS-2RZS12T12Dは12TB(1TB×12)を搭載する。どちらも店頭販売などは行なわない受注生産品。導入時には、全国のサーバー取扱いの商社、代理店、システムインテグレーターなどで注文する形となる。
NAS機能としてSMB/CIFS、NFSをサポートするほか、iSCSIにも対応。RAIDアレイ内にボリュームを複数作成し、各ボリュームをNASかiSCSIストレージかを選ぶことで、1台の製品で同時にNAS機能とiSCSI機能を利用できる。高速通信・高負荷環境に対応するため、CPUにTS-2RZH24T12DはXeon E3-1275(3.4GHz、4コア/8スレッド)、TS-2RZS12T12DはXeon E3-1225(3.1GHz、4コア/4スレッド)を搭載。また、24時間の長期安定稼働を実現するため、2系統の冗長化電源、信頼性の高いECC付きメモリを採用するほか、S-2RZH24T12DはHDDに長期間駆動に向いているニアラインHDDを採用する。
テラステーションに保存したデータをバックアップする機能として、USB接続した外付けHDDに定期的にデータを保存する「スケジュールバックアップ」、複数台のテラステーションのデータを1台のテラステーションに保存する「テラステーションまとめてバックアップ機能」、さらにデータをAmazonのストレージサービス「Amazon S3(Simple Storage Service)」に保存する「オンラインストレージ連携」が用意される。
ほかに、データ書き込み中に停電が生じてもデータを保護する「ジャーナリングファイルシステム」、4つ搭載するギガビットEthernetインターフェイスを束ねることでネットワーク経路を冗長化する「ポートトランキング」、1台のUPSで複数のテラステーションを安全にシャットダウンする機能なども搭載している。さらに、オンサイト/デリバリーの2種類の有償保守サービスを提供予定だという。
価格は、TS-2RZH24T12Dが121万円、TS-2RZS12T12Dが70万円。交換用HDDなどの価格は以下の通り。