1月にテレビ番組で紹介(時速370kmのボールを繰り出すピッチングマシーンとの対決)されたことをきっかけに、現在売れに売れているカシオ計算機のコンパクトデジタルカメラ「EXILIM」。BCNの4月の月間ランキングを見るとトップ3すべてがEXILIMで占められている。その最新機種が登場する。
6月8日発売予定の「EX-ZR300」(予想実売価格4万円前後)は、EXILIMシリーズで最上位機種となるモデル。撮像素子には1610万画素の裏面照射型CMOSセンサーを採用し、12.5倍の光学ズームレンズ、3型(46万画素)の背面液晶モニターを搭載するなど、基本機能は従来の「EX-ZR200」を踏襲する。
また、最新のミドルクラス機種である「EX-ZR20」に搭載された、最大ISO 12800相当の写真が撮れる「HSナイトショット」や画像処理で写真を特殊な仕上げにする「アートショット」なども利用できる。
進化点はEye-Fiカードだけでなく「FlashAir」カードにも対応したところ。FlashAirは東芝の無線LAN搭載SDHCメモリカードで、カメラに挿入することでPCやスマホのウェブブラウザーからカメラ内の写真を閲覧/ダウンロードできる。
また、今後対応機器同士で直接写真ファイルの交換が行なえたり、スマホやPCを介してカメラからネットのストレージサービスなどにファイルをアップロードできたりする予定。
画像処理エンジンはEX-ZR200と同じ「EXILIM Engine HS」だが、若干動作が高速化。EX-ZR200と比較して起動時間が0.03秒、AF合焦時間が約0.01秒、撮影間隔が0.01秒ほど短縮されている。
そのほか、オート撮影機能の「プレミアムオート PRO」の判定シーンが拡大。「人物+青空」や「三脚+ローライト」など11の判定シーンが追加され、トータル35シーンとなっている。