信頼性の高いメモリーや80PLUS電源を採用したこだわり仕様
まず本体外観からチェックしていこう。ケース自体は過去のMR4000シリーズと共通のものを利用しており、違いといえばマザーボードの変更でリアパネルの端子レイアウトが若干変わった程度だ。USB端子がフロントに3基、リアに6基と、スリム筐体にしては多く確保されていることもこれまでと同様。ただし、本製品ではUSB端子のうちフロントの2基とリアの2基がUSB3.0対応に変更されている。ディスプレー出力は従来モデル(Endeavor MR4100)と同じくDVIとアナログRGBの2z系統で、HDMIは装備していない。
ケース内部に目を移すと、拡張スロットは4基あり、PCI Express ×16が1基、同PCI Express ×4が1基に、PCI Express ×1が2基という構成になっている。スリム筐体なので対応拡張ボードもロープロファイルに限られるが(ボード長は170mmまで)、ローエンドのグラフィックボードや地デジチューナー程度なら難なく増設できるだろう。
中身をよくよく見ていくと、この製品がもっぱら低コスト化だけを追求したものではなく、動作の安定性や省エネなどにも配慮しながら生産されていることがわかる。
まず注目したいのは、メモリーモジュールにウルトラエックス社のメモリー診断テクノロジー「Ram Stress Test」をクリアしたモジュールを採用している点。Ram Stress Testとは、アイ・オー・データ機器やアドテック、エレコムなど、メモリモジュールを販売している大手メーカーでも採用しているテストで、 本製品ではマザーボードとの組み合わせテストをクリアした「CERTIFIED」を取得している。信頼性は折り紙つきだ。
また、容量300Wの小型電源ユニットは、交直変換効率が82%以上であることを示す「80PLUS BRONZE」の認証を取得したもので、電力の損失が小さく、省エネにもつながる。CPUクーラーもCore i7-3770KのリテールBOXに付属するものより高さがあり、冷却性能にも気を配ったことがうかがえる。