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使い込んでわかった Xi対応GALAXY Noteの心地よさ

2012年05月11日 12時00分更新

文● 小西利明/ASCII.jp編集部

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手書きのメモはもう要らないかも?
7noteでガンガン手書き

GALAXY Noteを象徴するのは、大画面ディスプレーとこのペン。タブレットの老舗、ワコムの技術を使ったデジタイザーはガンガン手書きのメモを書き込める

 GALAXY Noteを「ノート」たらしめているのが、付属の「Sペン」を使った手書き機能だ。ペンタブレットでお馴染みのワコムの技術を使ったタッチセンサーは、筆圧感知にも対応し、操作が画面に反映されるスピードも速い。紙にペンでメモを書くのに比べるとさすがにやや遅れるが、付属の手書きメモアプリ「Sメモ」や「7note with mazec」を使って、紙と同じ感覚でメモを取っても問題ない。

 記者はあまり手書き文字認識は重視しない方で、手書きデータをそのまま残す方を好む。しかし7noteと手書きIME「mazec」の組み合わせは、手書き文字認識の精度の高さに驚かされ、「これならメモ取りに手書き文字認識を使ってもいいかも」と思わせる。実際に取材時のメモ取りに何度も使っているが、フリック入力のソフトウェアキーボードでの入力と比べても、入力スピード面では遜色ないほどだ。書いたメモはそのままEvernoteへ同期できるのも便利だ。

7note with mazecで取材メモを取っていたときの画面。変換されている文字は手書き文字認識したもので、誤認識修正はほとんどしないですんだ。手書きの文字そのままと混在も可能

7noteで取ったメモは、そのままEvernoteやTwitterに送れるので、メモをEvernoteに保存してあとからパソコンで参照というのも楽だ

 7note with mazecで残念なのは、手書き文字認識の機能を使うには、GALAXY Note標準のIME「Samsung日本語キーパッド」を使う必要があることだ。記者はAndroid端末では「ATOK Passport」を使っているので、いちいちIMEを切り替えなくてはならない。ATOK Passportからmazecを呼び出す手段があるといいのだが……。

動作は快適でXiも速い
おサイフがいらないなら現状最高のAndroidスマホか

背面のアウトカメラは約810万画素。LEDフォトライトもついている。ファインダーになる画面が広いので、思った以上に使いやすい

ワンセグ用のアンテナも内蔵。あとはおサイフケータイ機能があれば……

 GALAXY NoteはCPUに、デュアルコアのSnapdragon APQ8060(1.5GHz)を搭載している。普段使っているスマートフォンがシングルコアの1.4GHzなので、Androidやアプリのきびきびとした動作の違いがよくわかる。動作も安定していて、気がつくと勝手に再起動している、なんてこともない(普段のガラスマホはよく再起動しているのです……)。

 Xiはまだカバー範囲が十分ではないが(例えばビルの11階にある編集部ではFOMAハイスピードまで)、つながるエリア(例えばJRの駅周辺)ではその素晴らしい速さを体感できる。記者の自宅もXiでつながるので、最近自宅ではGALAXY Noteを無線LAN接続させることもなくなっている。

 5.3インチの広い画面を、手の平にフィットするサイズで軽快に使えるというのは実に快適だ。GALAXY Noteで唯一残念なのは、おサイフケータイには対応してないことくらいか。おサイフケータイにさえ対応していれば、機能面での不足はまったくないと言ってもいい。

こちらは韓国で売っているGALAXY Note用の革ジャケットカバー。本場韓国ではGALAXY Note用オプションが多数販売されていて、ジャケットカバーもたくさんの種類がある

背面だけを覆う純正のジャケットカバーとは異なり、端末を入れる部分がお皿状になっている

 現在、韓国ではライバルとなるLGの「Optimus Vu:」が発売されており、いずれは日本にも登場するのではないかと期待されている。5インチサイズのスマートフォンはまだ珍しい存在ではあるが、GALAXY Noteを実際に使ってみると、広い画面と軽快な動作による快適さに感心することばかりだ。5インチサイズはこれからのハイエンドスマートフォンの一潮流となるであろう。おサイフケータイにこだわらない人には、ぜひお勧めしたいスマートフォンである。

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