5月9日、日本ベリサインはマネージドPKIサービスを「Symantec Managed PKI Service 8」として刷新した。マネージドPKIサービスは企業内での認証局構築や証明書発行などを代行するもので、社内システムのアクセスや出退勤管理、メール送受信、企業間取引、リモートアクセスなどで利用できる。従来の「ベリサイン マネージドPKIサービス」として提供してきたサービスを再設計し、機能やユーザビリティを向上させたという。
社員やエンドユーザー向けの「PKI Client」および「PKI Certificate Service」では、直感的な操作が可能なユーザーインターフェイスを採用したほか、5カ国語(日本語、英語、ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語)をサポートした。また、これまでユーザーごとに操作を行なっていた電子証明書の更新を自動化。メールソフト(Outlook)やVPN、無線LANなどのアプリケーション自動構成により、ユーザの設定作業を省くなど、利便性を高めたという。
企業の認証管理者向けの「PKI Manager」では、ベリサインへの依頼が必要だった電子証明書のプロファイル変更などの設定変更が、管理者によって実施できるようになった。また、これまで個々アカウントを保有していたVPNの認証やネットワークへのアクセス制御、PDF署名、メールの暗号化・署名などでの電子証明書の発行が、1つのアカウントの設定時に同時に対応可能になっている。
対応プラットフォームもこれまでのWindowsに加え、iOSを追加した。スマートモバイル端末での利用も可能になった。サービスの開始は2012年8月からとなっている。