4月23日、日立製作所はモバイル端末におけるネットワークを介したアクセスの高セキュリティ化を実現するというmicroSDカードサイズのモバイル認証デバイス「KeyMobileMSD」を発表した。
KeyMobileMSDは、金融機関などのICカードに用いられる耐タンパ性に優れたセキュリティレベルの高いICチップとフラッシュメモリを搭載した認証デバイスで、ICチップ内にPKIで使用する電子証明書やPINの設定が保存できる。内蔵メモリは2GBあるため、カード内に業務データやドキュメント、各種アプリケーションなどを入れて持ち歩くことも可能だ。
形状がmicroSDカードサイズと小型であるため、専用リーダーライタが不要で、モバイルノートPCをはじめスマートフォンやタブレットPCなどのスマートデバイスへも容易に接続できる。そして、製品をモバイル端末に搭載することで、業務システムなどにリモートアクセスしている際のネットワーク上での情報漏えいを防止。さらに、モバイル端末の紛失盗難時には、電子証明書をリモート操作で失効させることで、不正アクセスやなりすましを防ぐという。
対応環境は、Windows XP Professional SP3とWindows 7 Professional 32bit SP1を搭載したモバイルノートPCやタブレットPC。Androidスマートフォンやタブレットなどへ適用範囲の拡大を予定しているという。また、価格は1万7800円だ。