KDDIは、2012年夏モデル以降のフィーチャーフォン、Androidスマートフォンにおいて(iPhoneは含まれない)、キャリアメールで利用できる絵文字の図柄をリニューアルする。Androidスマートフォンについては、Android 4.0にアップグレードするモデルも同じく変更される。
この絵文字リニューアルは、NTTドコモ/KDDI/イー・アクセス(イー・モバイル)での協議によって行ない、KDDI、イー・アクセスの両社がドコモの絵文字をベースにしたデザインに統一するものだ。
今更という感もある絵文字の共通化だが
スマホ移行期の今が最後のチャンスか?
絵文字の互換性については、2005年にVodafone 3GのMMSで、2006年にドコモ/auが、相次いで他社携帯電話との絵文字の自動変換をサポートすることで発生していた。
具体的には、ほぼ同じ内容の絵文字であっても、絵柄のニュアンスに違いがあったり、他社にはない絵文字を送信した際に顔文字の意味がテキストで変換されるなどの点があり、絵文字を多用する携帯ユーザーには長らく問題視されていた。
特にauの顔文字はイラスト的な絵柄で、シンプルなドコモとは大きな違いがあった。KDDIによると、ユーザー側もシンプルなものを求める傾向が高まっているとのことで、今回ドコモの絵柄に統一することになった。なお、新デザインはドコモの絵文字を開発した栗田穣崇氏に監修を依頼している。
今回共通化された絵文字は計213個。また、au独自の絵文字については、他社に送信するとテキストで表示されるのはこれまでと同様。また、これまでのau絵文字はデコレーション絵文字(画像データによる絵文字)として端末に搭載される。
なお、ソフトバンクモバイルは今回の発表自体には加わっていないものの、2008年夏モデルの段階で、すでにドコモ絵文字との互換性を高めたデザインにリニューアルしている。また、ウィルコムも2008年にドコモと共通のデザインを採用している。