美しいデザインと高いスペックを両立しながら、手頃な価格を実現しているノートPC「XPS 14z」。連載3回目は、その魅力となっている、長時間のバッテリー性能と3Dゲームも楽しめる性能をチェックしていく。外部GPUとCPU内蔵のGPUを手軽に切り替えて消費電力を抑えられるなど、シーンに合わせて省電力設定を活用できる点が便利なのだ。
主な仕様 | |
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製品名 | デル「Dell XPS 14z」 |
CPU | Intel Core i5-2410M(2.40GHz)/Core i7-2640M(2.8GHz) |
メインメモリー(最大) | 4/8GB(8GB) 1333MHz DDR3-SDRAM |
ストレージ容量 | 256GB SSD/500GB HDD |
グラフィックス機能 | NVIDIA GeForce GT 525M(1GB)/Intel HD Graphics 3000(CPU内蔵) |
ディスプレー(解像度) | 14型HD ワイド光沢液晶(1366×768ドット) |
オフィスソフト | Microsoft Office Personal 2010/Office Home and Business 2010/Office Professional 2010/なし |
本体サイズ/重量 | 幅335×奥行き234×高さ23mm/1.98kg(SSD搭載時1.87kg) |
直販価格 | 7万9980円から(2012年3月19日現在。最新価格はデルのウェブサイトを参照) |
「BBench」で約7時間21分の駆動時間を確認
「XPS 14z」の美しいデザインを実現している要素のひとつに、バッテリーを本体に内蔵している点がある。一般的なノートPCは、ヒンジ部や底面に交換できるバッテリーを装着しており、長時間の移動などに対応するため、特にモバイル向けモデルなどでは大容量バッテリーを別途用意していることが多い。余分な凹凸のないキレイなボディーとはいえ、バッテリーを交換できない点に不安を覚える人もいるだろう。
しかし、XPS 14zは2kgを切る重量ながら、8セルの大容量バッテリーを内蔵。カタログ上のバッテリー駆動時間は最大7時間17分となっている(SSD選択時)。ただ、バッテリーは満充電が続くと劣化するといわれており、ACアダプター駆動時には外しておきたいという人もいるはずだ。
しかし、XPS 14zはその点も心配ない。「バッテリメーター」というソフトが導入されており、バッテリーの充電をオフにすることが可能なのだ。しかもこのソフトは、バッテリーが正常に稼働しているかチェックする機能も備えている。
気になる実際のバッテリー駆動時間だが、電源プランを標準である「バランス」の状態でバッテリーベンチマークソフト「BBench」を使用して、無線LANを有効した状態でのバッテリー駆動時間を計測。約6時間42分とかなりの駆動時間となっており、これなら1日持ち歩いても安心といえる。
さらに、電源プランを「省電力」に設定して同じ条件で駆動時間を測定したところ、なんと約7時間21分まで駆動時間が延びた。省電力設定では画面の輝度などが下がるが、メールや文書作成程度なら十分すぎる駆動時間だろう。外出先などで長時間バッテリーで使用する場合には有効といえる。
このほか、便利な機能としてGPUを必要に応じて切り替えられる「NVIDIA Optimus」をサポート。XPS 14zでは、外部GPUである「GeForce GT 520M」と、CPU内蔵のGPUである「Intel HD 3000」の切り替えが可能となっている。通常の状態では、状態に応じてGPUを自動的に切り替える設定となっているが、優先するGPUを手動で変更することも可能だ。
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