日中は気温が高くなり、日差しと風が心地いい昨今。全国的に桜の開花時期を向かえ、デジタル一眼片手に春の風景を撮りに行きたい、という人も多いだろう。
本特集では、この春に登場した話題のデジタル一眼レフ3機種を徹底的に紹介していく。花や緑などの美しい風景や鳥や蝶が見せる一瞬の動きを、よりこだわって撮りたいという人向けに、今回はミラーレス一眼ではなくあえて“一眼レフ”をターゲットにしている。
扱うデジタル一眼レフは、ニコンの「D800」、キヤノンの「EOS 5D Mark III」、ソニーの「α57」。D800とEOS 5D Mark IIIはハイアマチュア向けで、α57は入門者向けの機種である。
D800とEOS 5D Mark IIIについては、次回、次々回で紹介していくとして、今回はα57(SLT-A57)を徹底的に使い込んでみた。
α57の発売日が4月27日に決まりました(2012年4月20日)
αの新しいエントリーモデル「α57」
α57は昨年発売されたミドルクラスの「α65」の下位モデルであり、従来からのエントリーモデル「α55」の後継機にあたる。ボディーのみの予想実売価格は約8万円前後で、「DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM」付きのズームレンズキットが同8万5000円前後、「DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM」と「DT 55-200mm F4-5.6 SAM」が付属するダブルズームキットが同10万5000円前後だ。
ボディーの外観やサイズはα65とほぼ同じで、α55と比較すると一回り大きくなった。α57の本体サイズは幅132.1×奥行き80.7×高さ97.5mmで、重量はメディアバッテリー込みで約618gだ。
α55は幅124.4×奥行き84.7×高さ92mm、重量は約500gとかなりコンパクト&軽量なモデル(デジタル一眼レフにしては)だったため、比べてしまうとかなり大きくなったという印象は拭いきれない。
α65と比較すると、重量は若干軽い(α65は約622g)がサイズは同じである。ただ、α65と同サイズになったことで、バッテリーがα65と同じもの(NP-FM500H)を使用できるようになった。
これにより、α55の大きな弱点となっていた撮影可能枚数が大幅に増えている(液晶モニター使用時で約380枚→約560枚)。サイズとのトレードオフではあるが、大きな改良点と評価していいだろう。
これとは別に(ここまではある意味、普通の一眼レフレベルになっただけなので)、α57にはローエンド機としては素晴らしいと感じるポイントがいくつかある。次ページ以降で順番に紹介していこう。
α57の主なスペック | |
---|---|
撮像素子 | Exmor APS HD CMOSセンサー |
有効画素数 | 約1610万画素 |
連写速度 | 最大12コマ/秒 |
ファインダー | EVF(144万画素) |
背面モニター | 3型(92万画素)液晶パネル(バリアングル式) |
インターフェース | miniHDMI、miniUSB、マイク端子、リモート端子、DC入力 |
記録メディア | メモリースティック PRO デュオ/PRO-HG デュオ SD/SDHC/SDXCメモリーカード |
本体サイズ | 幅132.1×奥行き80.7×高さ97.5mm |
重量(バッテリーとメモリー含む) | 約618g |
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