SkyDriveのここが便利!
その1――Word/Excel/PowerPointが使えるOffice Web Apps
Googleドキュメントの対抗馬は「SkyDrive」。Word/Excel/PowerPointなど、普段から仕事でMicrosoft製品を使い慣れている人ならおすすめだ。「Drive」という名前の通り、25GBのクラウドストレージが無料で用意されていて、仕事で作成するOffice文書ならこれで事足りるだろう。WebアプリはリボンインターフェースのOfficeそのもので、たとえばExcelWebAppでは「Ctrl+tでテーブルを挿入」などキーボードショートカットも使用可能だ。
またOffice 2010の各種ファイルを直接SkyDriveへアップロード/編集することもできる(ただしアップロードはそれほど速くない)。逆にWeb上で編集中のファイルをローカル用に書き出すときもボタン一発だ。スマホにも一部機能が対応し、iPhoneやAndroidではファイルの表示が、WindowsPhoneではファイルの編集もできる。
SkyDriveのここが便利!
その2――メモアプリ「OneNote」も同期できる
意外と知られていないのだが、SkyDriveユーザーにとって、Microsoft純正の無料メモアプリ「OneNote」はかなり便利に使えるはず。Webアプリ版/スマホアプリ版と組み合わせて使えば、EvernoteとGoogleドキュメントの良いとこどりをしたような状態にできる。
階層構造は「セクション」「ページ」「インデント」と3段階で深められる。各ページのタイトルには「ノートシール」と呼ばれるアイコンが貼り付けられるので、お目当てのメモを探すときも簡単だ。スマホアプリからはもちろん写真をメモに貼り付けることもできる。これもやはり全体的にOffice的なデザインで、親しみのある人には使いやすいはず。
SkyDriveとGoogleドキュメントどっちがおすすめ?
選ぶポイントは「時系列」「階層構造」
そんなGoogleドキュメントとSkyDriveは機能も似ていて、どちらをメインにするか迷いがちだが、2つにはファイル表示形式が「時系列」か「階層構造」か、という違いがある。Googleドキュメントは時系列、SkyDriveは階層構造だ。
時系列はWindowsの「最近使った項目」が無限に表示されるようなもの。メールのように「最近」の項目から順番に表示するので、ファイルに関する手がかり(情報)が多い分、検索もしやすい。もう一方の「階層構造」は、パソコンのフォルダーと同じ構造を採用したもの。Officeと同じく“いつもの感覚”で書類を整理したい人ならこちらがおすすめ。
クラウドTIPS――1枚目
アップロードする書類は「10ページまで」が快適
一見ローカルに追いついたかに見えるクラウドのウェブアプリだが、やはりまだ容量の大きいファイルの処理は向かない。Googleドキュメントの場合なら、画像を20枚以上貼りつけた50ページを超える大きなファイルでも、数枚のタブを開いた状態ならテキストエディタの様に軽やかに動いてくれるが、タブで開いたWebサイトの数が増えるに従って、スクロールはどんどん遅くなってしまう。
モバイルでも快適に使いたいなら、筆者の場合、クラウド環境では「1ファイルあたり10ページ」を上限の目安にしている。貼り付ける画像はPNG形式のスクリーンショット画像など、容量が小さくて済むものを使っている。クラウドサービスはスマホなどで閲覧することが多いため、とりわけ画像サイズについては多少厳しめに調整しておいた方がいいだろう。
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