「Kaspersky Anti-Virus for Linux File Server 8」
カスペルスキー、LinuxとFreeBSD対応のウイルス対策
2011年12月13日 06時00分更新
12月12日、カスペルスキーはLinux/FreeBSD対応のファイルサーバー用ウイルス対策「Kaspersky Anti-Virus for Linux File Server 8」、Linuxのワークステーション用セキュリティ「Kaspersky Endpoint Security 8 for Linux」(英語版)の発売を開始した。
Kaspersky Anti-Virus for Linux File Server 8は、VMware Ready 認証も取得する、Sambaを使ったファイルサーバー向けに最適化されたウイルス対策ソフトウェア。アンチウイルスモジュールはカーネルレベルの監視が可能で、サーバーのファイルシステムをリアルタイムで保護する。また、新しいヒューリスティックテクノロジーと従来のシグネチャベースのマルウェア検知メソッドを組み合せることにより、悪性オブジェクトの検知率が劇的に向上し、未知の新しいマルウェアからもサーバーを徹底的に保護するという。
悪性の疑いがあるオブジェクトは隔離領域に保管するが、感染ファイルの削除や処置を行なう際には元ファイルを複製し、バックアップ領域内に保存しておく機能を持つ。ファイル形式や属性もそのままでバックアップされるため、データが消失して業務が遅延するなどの問題を防ぐことが可能だという。
管理には、アプリケーションの状態をリアルタイムで表示する「カスペルスキー Web 管理コンソール」を用意。また、一元管理ツール「Kaspersky Security Center」を使用することで、複数のサーバーにインストールされている Kaspersky Anti-Virus for Linux File Server をリモート経由で一括設定・管理が行なえる。
対応するLinuxディストリビューションは、
- Red Hat Enterprise Linux 5.5 Server(32ビットのみ)
- Red Hat Enterprise Linux 6 Server
- Fedora 14
- CentOS-5.5
- SUSE Linux Enterprise Server 11 SP1
- Novell Open Enterprise Server 2 SP3
- openSUSE Linux 11.3
- Mandriva Enterprise Server 5.2(32ビットのみ)
- Ubuntu 10.04.2 LTS Server
- Debian GNU/Linux 6.0.1
で、一部を除き64ビット版にも対応する。また、FreeBSDは、
- FreeBSD 7.4
- FreeBSD 8.2
の32/64ビット版に対応する。
Linuxワークステーションを守る「Kaspersky Endpoint Security 8 for Linux」
Kaspersky Endpoint Security 8 for Linuxは、Red Hat Enterprise Linux 5.5 Desktopなどのワークステーション(デスクトップ)用Linuxに対応したウイルス対策ソフトウェア。
アンチウイルスエンジンが刷新され、システムスキャン速度が飛躍的に向上したほか、他のプログラムへの影響を抑えるようシステムリソース使用量が最適化されているという。また、シグネチャベースのスキャンに加えて、強化された「ヒューリスティックアナライザー」を搭載。過去に検知された脅威と似たふるまいをする未知の脅威の検知が可能になり、保護能力がさらに向上したとしている。
対応するLinuxディストリビューションは、
- Mandriva Linux 2010 Spring(32ビットのみ)
- Red Hat Enterprise Linux 5.5 Desktop
- Fedora 13
- CentOS-5.5
- SUSE Linux Enterprise Desktop 10 SP3
- SUSE Linux Enterprise Desktop 11 SP1
- openSUSE Linux 11.3
- Ubuntu 10.04 LTS Desktop Edition
- Debian GNU/Linux 5.0.5
で、一部を除き64ビット版にも対応する。また、サポートするデスクトップ環境は、GnomeおよびKDE。
なお、Kaspersky Endpoint Security 8 for Linuxのユーザーインターフェイスは日本語化されておらず、英語版のままとなる。