あなたの周りは大丈夫?
ネットに潜む危険から子供を救おう
情報セキュリティソフトメーカーで、フィルタリングソフトをリリースしているデジタルアーツは、ケータイの購入、機種変更が進むクリスマスを前に、小、中、高校生1236人の意識・実態調査を行なった。スマートフォンの使用でインターネットトラブル経験が2倍に増加し、非所有者の9.5%に対し、所有者の18.5%がインターネットトラブルを経験していたことが明らかになったことを発表した。
デジタルアーツによる調査の結果をまとめると以下の通り。
未成年の携帯電話・スマートフォンの使用意識・実態
- 現状スマートフォン所有者は全体の14.4%
しかし、今後スマートフォンの所有を希望する未成年者は64.2% - 最も使用されているスマートフォンアプリは「ゲーム」で75.4%
次いで、「趣味」41.1%、「SNS」40.6%と続く - インターネット上のトラブル経験は全体の10.8%にとどまるものの
小学生2.7%、中学生6.6%、高校生23.3%と年齢の上昇に合わせて、その割合も増加の傾向 - インターネット上で知り合った友達に、実際に会いに行った割合が最も高いのは
女子高生で38.5%にも上る
スマートフォン所有とインターネットトラブルの関係
- アダルトサイトや違法サイトなどの閲覧経験は、
スマートフォン非所有者の37.1%に対し、所有者では63.5% - スマートフォン所有者の約半数にインターネット上で知り合った友達がおり、
そのうち、3人に1人が実際に1人で会いに行った経験がある - 家庭内で携帯電話・スマートフォンの使用ルールを設けている割合は、
スマートフォン非所有者の70.9%に対し、所有者は39.9% - フィルタリングの導入率は、スマートフォン非所有者の42.8%に対し、
所有者は27.5%にとどまる
トラブルが起きても保護者に相談しないことも多く、「保護者が自分より知識がないから相談しても仕方がない」、「相談すると使わせてもらえなくなる」、「自分で解決できる自信がある」などの理由から相談しないとのこと。また、「フィルタリングがなくても危険な目に遭わないと思う」とフィルタリングソフトを使用していない未成年の約3割が答えており、インターネットでの危機意識が薄いことがわかった。
今回の調査結果から、スマートフォン使用者は危機意識が低く、また学齢が上がると共にインターネット上で被害に遭遇する危険性が高まっているにも関わらず、年々インターネット上でのトラブルに対する危機意識が家庭内で薄れ、フィルタリングを使用しない家庭が増えているという結果が出た。
中、低年齢層へのスマートフォンの普及が急速に拡大しているものの、その反面セキュリティ対策が追いついていない現状。デジタルアーツでは「未成年者が健全なインターネットライフを過ごせるようにスマートフォンの使用ルールを家庭で見直し、さらにフィルタリングを積極的に活用することを推奨します」と発表会を締めくくった。