すでに発売イベントの様子をお伝えしたように(関連記事)、24日にXi対応スマートフォンの第1弾である「GALAXY S II LTE」(サムスン電子製)がドコモから発売された。ASCII.jp編集部では短時間ながら実機をテストできたのでレポートする。
GALAXY S II LTEはその製品名からもわかるように、LTE(ドコモでいうところのXi)版のGALAXY S IIと考えていい。画面サイズこそ、GALAXY S IIの4.2型と比べて、4.5型と大型化されているものの、画面解像度が480×800ドットであるなど共通点は多い。
というわけで、最大の注目はXiによるデータ通信だが、スペック上の通信速度は下り37.5Mbps/上り12.5Mbpsとされている。「一部の屋内で下り75Mbps」という表現も用いられているが、これは当面屋外で利用できる周波数帯が限定されているため。下り最大75Mbps対応のスポットは、ドコモのサイトに掲載されているとおり、非常に限定的である点に注意してほしい。
LTEエリア内ならば6~12Mbps程度は軽く出る
もはや無線LANと変わらない感覚
さて、XiエリアでGALAXY S II LTEを使った感想だが、とにかく速い! の一言だ。具体的には、スマートフォンのウェブブラウザーでPC向けサイトを表示するスピードは、無線LANで接続しているときと同じ感覚と言うとわかりやすいだろうか。
たとえば、ASCII.jpのトップページを読み込んだ際に要した時間は約5~6秒。自宅の無線LAN(インターネット回線はFTTH)で接続して試した場合も約4~5秒だったので、上述の感想が的外れではないことがわかる。ちなみに3Gで接続した場合は約9~13秒程度だった。
つづいて、速度測定用アプリの「Speedtest.net Mobile」を用いた結果は以下のとおり。中野坂上駅前、新宿(スバルビル前)、飯田橋(編集部周辺)の各所で5回ずつテストして、最低値の数値を除いた数字を掲載した(単位はkbps)。
中野坂上 | 新宿 | 飯田橋 | |||
---|---|---|---|---|---|
下り | 上り | 下り | 上り | 下り | 上り |
10184 | 576 | 8225 | 4527 | 6616 | 1020 |
12495 | 576 | 10574 | 5095 | 9801 | 1715 |
7719 | 419 | 11014 | 3952 | 7441 | 1779 |
8998 | 789 | 11432 | 4180 | 6000 | 493 |
この結果からわかるのは、電波の状況がよければ約6~12Mbps程度は出るということ。一方上りは速度的に安定しない感じだが(下り以上に条件がよくないとスピードが出にくい?)、測定アプリとの関係もありそうなので、今後改めてより詳しいテストをしたいところだ。