シマンテックは22日、子どものインターネット利用と保護者や教師に対する調査報告レポート「ノートン・オンライン ファミリーレポート2011」を発表した。同日に都内にて記者発表会を開催した。
調査対象の3人に1人の子どもが
親が知らないうちにネットショッピングを利用
ノートン・オンライン ファミリーレポート2011は、子どもがいる親2956人を含む大人1万2704人など総勢1万9636人、計24ヵ国で調査されたもの。調査対象の子どもの3人に1人がネットショピングをし、その内の24%が親が知らない間に利用しているという実態などを報告している。
また、“サイバー餌付け”と呼ばれる、生徒が教師をわざと怒らせ、その様子を携帯電話などの動画撮影機能で録画し、動画サイトにアップロードするという行為に5人に1人の教師が遭遇しているという調査結果も報告された。
親の盲点を浮き彫りにした調査結果も
さらにオンラインで過ごす時間が長い子どもほど、教育上好ましくない状況をより多く経験するという結果も発表された。同社の報告によると、1週間に49時間以上オンラインで過ごす子どもは88%、25時間~48時間過ごす子どもは76%、1時間~24時間過ごす子どもは60%という結果になった。
また、オンライン上で性的な経験に遭遇した子どもは世界で38%だが、日本においては10%に過ぎないという。さらには誰にも性的な画像を送られてきたことを言わない子どもは30%にも及ぶとのことだ。何も聞かない何も言わないと言われている日本の社会独特の盲点であると同社コンシューマ マーケティング部 執行役員 部長のロジャー・ヨーダ―氏は指摘している。