カシオ計算機から同社コンパクトデジタルカメラの最上位機種「High Speed EXILIM EX-ZR200」が発表された。11月18日発売予定で、予想実売価格は4万5000円前後。
ZR200は画像処理エンジンとしてデュアルコアの「EXILIMエンジンHS」を採用。これ自体は従来機種と同じだが、処理プロセスを見直すことで全体的に動作が高速化している。
例えば起動から撮影までの時間は、従来機の「ZR10」で約2.67秒かかっていたが、ZR200は約1.51秒と、約42%高速化されている。これにより、従来のデジカメにはないサクサクとした操作感になっている。
撮像素子は1600万画素の裏面照射型CMOSセンサーを採用。レンズは光学12.5倍(24~300mm)だが、14mmという超広角撮影ができる「ワイドショット」を搭載する。
これはカメラを左右に振ることでパノラマ撮影が撮れる「スライドパノラマ」を進化させたモードで、画面の指示通りに上下左右に動かすことで、カメラがその間の風景を撮影し、1枚の写真に合成してくれるもの。これによりハードウェアスペックを超えた撮影が可能となった。
また、連写機能を応用し、デジタル処理で背景をぼかす「背景ぼかし」機能を搭載する。
モードダイヤルには従来の自動撮影機能である「プレミアムオート」のほかに「プレミアムオートプロ」と呼ばれるモードが追加された。プレミアムオートでは連写系(HDRなど)の撮影は行なわないが、プレミアムオートプロではカメラの判断で連写系撮影も行なうようになる。