11月7日、トレンドマイクロはサーバー用統合セキュリティの新製品「Trend Micro Deep Security 8.0」を発表した。
Trend Micro Deep Securityは、サーバ-のセキュリティに求められる、脆弱性対策やファイアウォール、ファイルやレジストリなどの変更監視、セキュリティログ監視、ウイルス対策などの機能を提供するセキュリティ製品。特徴的な機能が脆弱性対策で、OSやアプリケーションの脆弱性に対する修正プログラムを適用するまでの間、仮想パッチにより対象のシステムに変更を加えずに暫時的に攻撃からの保護を行なえる。万が一不正アクセスされた場合でも、変更監視にてサーバー上のファイルやレジストリなどの変更を検知することが可能だ。
製品は、物理/仮想環境を問わずインストール可能なエージェント、複数の仮想マシンへ一元的にセキュリティ対策が可能なバーチャルアプライアンスで構成される。バーチャルアプライアンスは仮想化環境の仮想サーバー(ゲストOS)として動作し、他の仮想サーバーのセキュリティを確保するものだ。
このバーチャルアプライアンスはヴイエムウェアのAPI「VMware vShield Endpoint」に対応しており、これまでもゲストOSにエージェントを入れることなくウイルス対策が行なえる。今回の新バージョンでは本機能が拡充され、変更監視もエージェントレスで行なえるようになった。
これにより、仮想インフラの運用者と仮想サーバーの利用者が異なるなど、仮想サーバにエージェントを導入しできない場合でも、バーチャルアプライアンスによりサーバー上の不正変更を検知しセキュリティを確保できるという。
価格は、エージェントタイプの「Deep Security Standard」が17万9000円、ウイルス対策が加わった「Deep Security Advance」が21万3500円。バーチャルアプライアンスタイプでは、ウイルス対策のみを提供する「Deep Security Virtual Appliance Anti Virus」が16万円、脆弱性対策とファイアウォール、変更監視の「Deep Security Virtual Appliance Standard」が33万円、両製品の機能を併せ持つ「Deep Security Virtual Appliance Advance」が40万円など。