100均の腕時計と超高額な腕時計は一体なにが違うのだろう。1日は24時間で1年は365日、枯れたテクノロジーになったクォーツ技術を採用した腕時計ムーブメントが世界中の隅々まで供給され、ごく普通に市場に流通している部品を組み合わせて腕時計を作るとすれば、もはや不正確な腕時計を作ることは難しい時代となった。
腕時計を評価する基準にはいくつかの視点がある。しかし、クォーツ技術の登場は、世界中のありとあらゆる腕時計メーカーが過去何百年の間、戦ってきた最も重要な腕時計の機能であった「正確性」という項目を、評価基準から完全に除外してしまった。
残るのは、多機能性や宝飾性、堅牢性だ。そしてITワールドの進化と環境保護の視点から、新しく加わった評価基準には、ネットワーク性能やエコ性能などがある。一方、昨今流行の廉価版デザイナーズ・ウォッチが目指す評価基準には、デザイン性やアッと驚くチープな意外性等がある。
筆者が衝動買いした腕時計は、その「チープな意外性」を“大人の遊び心”で実現したメカ的なユーモア溢れる腕時計だ。腕時計の製造メーカーは、スイスに本社を置く知る人ぞ知るRSW (RAMA SWISS WATCH)。既に多くの商品を世界市場に送り出しているが、今回ご紹介するのは「NAZCA」(ナスカ)と名付けられた大型のクロノグラフ・オートマチック腕時計だ。
「戦略的衝動買い」とは?
そもそも「衝動買い」という行動に「戦略」があるとは思えないが、多くの場合、人は衝動買いの理由を後付けで探す必要性に迫られることも多い。
それは時に同居人に対する論理的な言い訳探しだったり、自分自身に対する説得工作であることもある。このコラムでは、筆者が思わず買ってしまったピンからキリまでの商品を読者の方々にご紹介し、読者の早まった行動を抑制したり、時には火に油を注ぐ結果になれば幸いである(連載目次はこちら)。
この連載の記事
-
第784回
トピックス
ありそうでなかった“目盛り”で時間経過「ビジュアルバータイマー」を衝動買い -
第783回
トピックス
ニキシー管風「Smart Weather Clock」(天気予報管)を衝動買い -
第782回
スマホ
6万9800円で「nubia Flip 5G」折りたたみスマホを衝動買い -
第781回
トピックス
真ん丸の外観に惹かれ円盤型「UFOマウス」を衝動買いしたが…… -
第780回
トピックス
好みの時間を設定可能、乾電池式「ポモドーロタイマー」を衝動買い -
第779回
トピックス
レノボとAmazonベーシックのお勧め「ラップトップスタンド」を衝動買い -
第778回
トピックス
折ってちぎって6人で使える「Paper Pens」を衝動買い -
第777回
トピックス
ゲオでレトロ感満載「FM付き レトロスピーカー」を衝動買い -
第776回
トピックス
発売日に電子メモ「Boogie Board(papery)」を予約衝動買い -
第775回
トピックス
ユーザー評価の高いJPRiDE「model i ANC」を手に入れた! -
第774回
トピックス
割り切りが素晴らしい3COINSの3300円スマートウォッチを衝動買い - この連載の一覧へ