「RD」シリーズの多機能性を継承する東芝「DBR-Z150」
操作には慣れが必要!?
「DBR-Z150」は従来の「RD」シリーズの進化モデルで、自慢の多彩な編集機能をはじめとする、編集・ダビングマシンとしての高機能を備えている。さらに、スマートフォンやタブレット端末と連携して、録画番組の転送やDLNA配信が行なえる「レグザリンク・シェア」にもバージョンアップにて対応予定となっており、さまざまな機器と連携して録画番組の活用が可能だ。
もともとリモート再生やPCからのリモートコントロールにも対応するなど、PCに強いユーザーには便利な機能も充実しているが、スマホ連携でその間口はより広がるだろう。初心者には敷居の高い部分もあるが、ある意味ビデオレコーダーの王道とも言える正統派モデルと言える。
筆者もかつてメインマシンとしてRDシリーズを使っていたこともあり、操作に戸惑うことはほとんどなかった。操作のレスポンスも以前に比べると随分改善されたと感じるのだが、操作画面の切り替え時など、ほかの最新モデルと比べるとややもっさりとした動作に感じられる。
東芝は、モデルによって操作メニューなどが大きく変わるが、「DBR-Z160/Z150」は従来の「RD」シリーズの操作メニューを受け継いでいる。
サムネイル付きのフォルダー形式の番組リストなど、番組を自由に整理するための機能が豊富。ただし、多機能なこともあり、それらの機能を使いこなさないと逆に不便さを感じることもある。
リモコンはボタン数がやや多めで、操作に慣れないと使いにくい印象もある。ただし、再生系ボタンは表示をデコボコで表示したり、ボタンの高さを変えるなど、指の感触だけで位置を確認できるようになっている。
年齢を問わず分かりやすい三菱「DVR-BZ450」
リモコンもカラフルで見やすい
三菱電機は、ある意味で独特の位置に立っているモデルと感じた。それは簡単操作に徹した作りや、決して多機能ではないが、ダイジェスト再生や自動録画など利便性の高い機能をきちんと盛り込むなど、想定するユーザー像が明確だからだろう。
操作自体ももともと簡単に使えるものだったが、それに加え「らく楽モード」という初心者に最適なモードまで追加しているのだから徹底している。簡単操作については各社とも力を入れているが、お年寄りや子供でも使えるだろうとさえ思う懇切丁寧さではほかの追随を許さない。
録画予約ひとつとっても、きちんと操作の説明が連動して表示されるのは見事だ。BDレコを使い慣れている筆者にとっては実用上のメリットが感じられないのも確かだが、両親にプレゼントするならば間違いなく本機だろうと思う。
メニューは基本的にシンプルで、年齢を問わず使いやすくなっている。画面の下部に操作のためのボタンの説明が用意されているなど、安心感がある。
従来から簡単操作をアピールしているだけに、メニューを見ていてもAV機器が苦手な人でも心配ないようにとの配慮が感じられる。リモコンはボタンを押す感触が少々頼りないが、ボタン類がカラフルで視認性が良く、目当てのボタンがわかりやすい。
レスポンスの良さはパナソニック
でもトータルではソニーが操作しやすい
トータルで見ていくと、メニューの見やすさには好みもあるが、基本的な使い勝手はいずれも優秀。特に録画予約は東芝以外がワンボタンで録画するための操作ができるようになっており、簡単なだけでなく操作自体のシンプル化も図られている。
レスポンスの良さはパナソニック、継いでソニーが優秀で、ほかも決して反応が鈍いわけではないが、パナソニックやソニーの後で使うと、操作に多少のタイムラグを感じた。
メニューの視認性などを含め、スムーズに操作できたのはパナソニックなのだが、リモコンの決定ボタンが大きなストレスになる。というわけで、ここでのベストはソニー。初心者への親しみやすさを考慮するならば、三菱を次点としたい。
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