ASUSTeK Computerは26日、同社初のUltrabook「ASUS ZENBOOK」の日本市場への投入を発表した。11.6型と13.3型ディスプレー搭載モデルの2シリーズ4機種が発売される。
同日、東京都内にて開催された製品発表会には、台湾本社から同社CEOのジョニー・シー(Jonney Shih)氏が来日。ZENBOOKのスマートなデザインと優れた性能について説明した。シー氏は「ノートパソコンもスマートフォンのように使えるべきではないか?」と述べ、同社独自の高速復帰機能「Super Hybrid Engine II」により、ZENBOOKは約2秒の高速復帰と、最大2週間ものスリープ待機が可能である特徴をアピールしている。
11.6型・1366×768ドットディスプレーを搭載する「UX21E」は、重さ約1.1kgでサイズは幅299×奥行き196.8×高さ3~17mm。13.3型ディスプレーを搭載する「UX31E」は、重さ約1.3kgでサイズは幅325×奥行き223×高さ3~17mmとなっている。かなりの薄型ボディーだが、バッテリー駆動時間はUX21Eで最大5.5時間、UX31Eでは最大8.1時間を確保している。
サイズは異なるがボディーのデザインコンセプトは共通で、手前側が非常に薄いくさび形のボディーをしている。天板や裏面はアルミ板を磨き上げたヘアライン加工のパネルを使用。金属の質感と手触りが心地よい。
性能面では、Ultrabookに相当するアップル「MacBook Air」を強く意識。MacBook Airとほぼ同価格帯ながら、性能面では同等以上のコンポーネントを採用している。最も安価なUX21Eの下位モデル(UX21E-KX064)でも、CPUには超低電圧版Core i7-2677M(1.80GHz)と4GBのメモリー、64GBのSATA III対応SSDを標準搭載しながら、価格は8万4800円を実現している。またUSB 3.0も1ポート標準搭載するほか、液晶ディスプレーも最大450cd/m2の、高輝度なパネルを採用する。
UX31Eは1600×900ドットの高解像度ディスプレーを採用する。同モデルはSSDも256GBと大容量で、それでいて価格は12万9800円と安価になっている。ラインナップと主な仕様は以下のとおり。
製品名 | 液晶サイズ | CPU | ストレージ | 価格 |
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UX21E | 11.6型 1366×768 | Core i7-2677M 1.80GHz | 64GB SSD | 8万4800円 |
128GB SSD | 9万9800円 | |||
UX31E | 13.3型 1600×900 | 128GB SSD | 10万9800円 | |
256GB SSD | 12万9800円 |
発売時期は、最も早いUX21E 128GBモデルが11月3日から、UX21E 64GBモデルとUX31E 256GBモデルが11月末の予定。
訂正:掲載当初、UX31Eの1366×768ドットディスプレーモデルを記載していましたが、同社の資料の誤りで実際には製品化されていません。