海外とタイムラグほぼゼロで登場する
Android 4.0端末「GALAXY NEXUS」
しばらくは日本で唯一購入できるAndroid 4.0端末となるであろうドコモ「GALAXY NEXUS SC-04D」。海外とほとんどタイムラグがない11月発売という点には、単純に「今回のドコモはスゴイ」と思ってしまう(だからこそXiに対応しないのは残念)。
そんな注目のドコモ「GALAXY NEXUS」を短時間ながら実際にテストする機会が得られたのでレポートしていこう。先に結論を言ってしまうと、そのサクサク動作には驚かされるばかりなのだが、その様子は週アスPLUSに掲載されている動画も含めて、チェックしていただきたい。
なお、今回テストしたのは試作機なので、背面のロゴなどは変更が生じる可能性が高い。その点には注意していただきたい。
まずは外観とデザイン。カラバリは「Titan Silver」という名称で、背面はザラザラっとした手触りを持つ(グローバルモデルと同じ)。金属的な高級感が感じられるわけではないが、滑りにくく実用的だ。
デザイン面での最大の売りは、側面から見るとよくわかる弧を描いたディスプレー部。最薄部約8.8mm(最厚部は約11.5mm)の薄型ボディーはGALAXYシリーズのハイエンド機で継承されているものだ。このカーブにより、4.7型(Samsung側は4.65型と表記)の大画面ながら片手でも操作しやすい。
ディスプレーはサムスン電子自慢の有機EL「Super AMOLED」シリーズのHDバージョンで、画面解像度は720×1280ドットと今冬のハイエンドモデルのトレンドに乗ったものだ。GALAXY S IIと比較すると青みがかった発色はなく、より液晶的な表示に近づいた印象を受けた。
通信機能については前述したとおりに、グローバル版では用意されるというLTE(Xi)への対応はなく、3Gでの最大通信速度は下り14Mbps/上り5.7Mbps。カメラについても500万画素に留まる(GALAXY S IIは810万画素)。ただ、GALAXY S IIのカメラ性能は正直あまり好印象ではなかったので、GALAXY NEXUSでは改めてじっくりテストしてみたいところだ。このカメラはフルHD(30fps)の動画撮影にも対応している。
肝心の動作はサクサクの一言。海外の報道では1.2GHz動作のデュアルコアCPU、Ti「OMAP 4460」が搭載されていると伝えられているが、Android 4.0ではデュアルコアでの動作を前提として開発されたバージョンだけあって極めて快適だ。シングルコアのAndroid端末から乗り換えると“馬力”の違いを強く感じるはず。
今回テストした端末ではアプリを追加できなかったため、限定的な操作にとどまったがAndroid 4.0の楽しさは伝わってきた。新バージョンでの変化点や新機能については、Android 4.0を紹介した本サイトの記事も確認していただきたいが、本体下部のキーがソフトキーになり、その種類も変わっている。すでにAndroid端末を使いこなしている人でも特に操作に迷うことはないだろう。
長々とテキストを書いてもその魅力は到底伝えきれそうにはないので、次ページ以降は写真や画面を掲載する。発売まで約1ヵ月。期待して待っていてほしい。
「GALAXY NEXUS SC-04D」の主要スペック | |
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メーカー | サムスン電子 |
ディスプレー | 4.7型有機EL(HD Super AMOLED) |
画面解像度 | 720×1280ドット |
サイズ | 約68×136×8.8mm |
重量 | 約135g |
CPU | Ti OMAP 4460 1.2GHz(デュアルコア) |
OS | Android 4.0 |
Xi対応 | × |
3G最大通信速度(下り/上り) | 14.4Mbps/5.7Mbps |
カメラ画素数 | リア:約510万画素CMOS/イン:130万画素CMOS |
テザリング | ○ |
FeliCa | × |
ワンセグ | × |
赤外線 | × |
防水 | × |
連続待受時間 | 未定 |
連続通話時間 | 未定 |
カラバリ | Titan Silver |
発売時期 | 11月 |