10月17日、日本オラクルはSPARCサーバーの新製品「SPARC T4」サーバーの国内提供を開始したと発表した。
SPARC T4サーバーは、OSとして「Solaris 10」、11月提供予定の「Solaris 11」に対応するラックマウントサーバー。シングルスレッド性能を重視するミッションクリティカルなワークロードと、高度な同時並列処理の両方に高い性能を発揮。異なった性能要求をもった複数のアプリケーションを1台のサーバーに集約し、システムを簡素化して稼働率を改善できるという。
仮想化機能が充実しており、仮想化ソフトウェア「Oracle VM for SPARC」や「Solaris Zones」により、「Oracle Solaris」インスタンス全体の仮想化とアプリケーションごとの仮想化の両方を、堅牢なフレームワークで提供する。仮想サーバーは数秒で設定可能で、暗号化されたセキュアなライブマイグレーション機能を搭載している。
搭載する「SPARC T4」プロセッサーは、最大64スレッドを同時並列に実行可能。また、ワークロードのバランスを取るため、コアとなるリソースをシステム停止せず、ダイナミックに調整する機能も搭載している。クロック周波数は最大3.0GHz、コアあたりの独立L2キャッシュメモリは128KB、8コア共有L3キャッシュを4MB搭載する。
SPARC T4サーバーの価格は、8コアSPARC T4プロセッサー(2.85GHz)×1搭載を搭載し、最大メモリ256GBの「SPARC T4-1」サーバーが234万円(税込)から。他のモデルの価格は、以下の通り。