3TB HDDに大量データを集約!
大容量HDDといえば、2TB HDDがすでに1万円を切りつつある。それどころか3TBという大容量HDDも、2万円を切る価格で登場しており、中には1万円を切る驚愕の製品さえある。だが、今までのHDDほど安易には導入できない問題もあり、3TB HDDをスムーズに導入できるのも、Windows 7でのサポートがあってのことだ。詳しくはこちらの3TB HDD特集を参照していただくこととして、ここでは概要を説明しよう。
HDDをサポートする規格には「2.2TBの壁」がある。従来のパーティション管理方法である「MBR」(Master Boot Record)では、2.2TBまでのHDDしか扱えないという問題だ。そのため単純に3TB HDDを接続するだけでは、2TB程度までしか利用できないのだ。2.2TB以上のHDDを認識するには、「GPT」(GUID Partition Table)で初期化する必要がある。そしてGPTに対応するOSは、Windows 7とWindows Vista、そしてWindows XPの64bit版に限られる。
そのうえGPTで初期化したHDDをブート用に使おうとすると、ますますハードルが高くなる。GPTでフォーマットしたHDDにシステムをインストールできるのは、Windows 7/Vistaの64bit版に限られ、さらにHDDを接続するマザーボードが「UEFI(Unified Extensible Firmware Interface)ブート」に対応している必要もある。だが最新のマザーボード以外で、UEFIに対応しているものは少ない。
つまり、Windows 7を新規導入しようと考えている人でも、3TB HDDを買ってきただけでそこにWindows 7をインストールするのはなかなか難しい。しかし、3TB HDDにシステムをインストールすることを考えなければ、そんな問題は杞憂に終わる。
Windows 7のシステムが入ったHDDとは別のドライブとして使うならば、3TB HDDを接続してGPTで初期化するのは容易だからだ。Windows 7の導入に際しては、3TB HDDを大型データドライブとして活用してみるといいだろう。
DX 11グラフィックスカードで
美麗なDX 11対応ゲームをプレイ
Windows 7には「DirectX 11」が搭載されている。VistaならWindows UpdateでDirectX 11をインストール可能だが、XPには対応しない。XPを離れてWindows 7を導入するユーザーは、未体験なDirectX 11に対応した美麗なゲームを楽しめるということだ。そうしたDirectX 11対応ゲームを快適に楽しむには、DirectX 11対応グラフィックスカードが必要だ。Windows 7導入のついでに、DirectX 11対応グラフィックスカードも購入してしまおう。
おすすめなのはATI Radeon系のグラフィックスカードだ。コストパフォーマンスが高い製品が多い。例えば、性能面ではミドルクラスに属するRadeon HD 6850を搭載したグラフィックカードなら、たったの1万5000円程度で入手でき、DirectX 11対応ゲームを快適に楽しめるだろう。
「そこまでゲームにはこだわらないけど、DirectX 11には対応しておきたいかな」というなら、エントリークラスのグラフィックスカードがおすすめ。たとえばRadeon HD 6670搭載製品なら、1万円を切る価格で入手できる。
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