むむっ、これは久々の画期的製品!
と、本当に久しぶりにヨドバシカメラに出かけ、最新オーディオレコーダー「Roland R-26」(4万4800円)を自腹で買ってしまった。かなりの変わり種だが、大きな特徴は3つ。
その1 指向性・無指向性の二種類のステレオマイクを内蔵!
その2 同時に最大6トラック、3ペアのステレオ録音が可能!
その3 ループバック機能付きのUSBオーディオインターフェースを内蔵!
とはいえ「それはすげえ! 今すぐ買いに行くぜ!」という私のような人以外、ひょっとして何が凄いのか分からないのではないか。いまどき録音くらいはiPhoneでもできるし、レコーダーの性能を分かりやすくアピールするのも難しくなっている。
なにせプロ音質と言われる96kHz/24bitのレコーダーでも、1万円以下で買えるご時世だ。ファイルフォーマットの優位性で言うなら、DSDのハンディレコーダーまである。あとはカッコ良さと価格で勝負するしかない。
そこに実売価格4万4800円でどどーんと登場したR-26。録音フォーマットは96kHz/24bitで今時フツー※。見た目も業務用カメラのごときイカツさで、おもてなし感はゼロ。つまりプロっぽいかっこ良さを狙った、雰囲気だけの製品とは違うのである。
※ R-26の録音フォーマットは、WAV/BWF:サンプリング周波数96/88.2/48/44.1kHz、解像度24/16bit MP3:サンプリング周波数48/44.1kHz、16bit、ビットレート320/160/128kbps(WAVとMP3の同録も可能だが両フォーマットとも48/44.1kHz、16bitに限定。MP3のビットレートは128bpsのみとなる)
それにしても驚いたのはサイズだ。店頭で確認したつもりだったが、自宅で箱を開けた瞬間、そのあまりのでかさに私ですらショックを受けたくらいだ。どう贔屓目に見ても「ハンディレコーダー」と呼ぶには限界に近い。
それでも大昔のデンスケ(知らない方はWikipedia)に比べたら、全然小さいし軽いじゃないか。そう思って、実際に仕事に使い始めた途端、もう手放せない機材となってしまった。そこでR-26の何が凄いかを大々的にアピールしていこうと思うのだ。