10月3日、データコア・ソフトウェアはストレージ仮想化用のハイパーバイザー「SANsymphony-V R8.1」を月額料金で利用できる特別ライセンスプログラムをスタートした。
従来、SANsymphony-V R8.1は、ストレージ容量に応じた5段階の価格で販売していた。一方、特別ライセンスプログラムでは、最小構成2ノード/20TBのデータコアサーバー(完全二重化構成)1セットあたり月額51万2千円、増設1TBあたり1600円の固定価格で提供する。価格にはバージョンアップ、テクニカルサポート、開発用ライセンスを含んでおり、自動更新方式となる。
利用可能な主な機能は、
- 仮想ディスクプール
- 高速キャッシュ(最大1PB/データコアサーバー)
- シンプロビジョニング(最大1PBの仮想ディスク)
- ストレージの自動階層化(最大15階層)
- データの同期ミラーリング
- 双方向の非同期リモートレプリケーション
- iSCSIとFCのインターフェース
- スナップショット(差分、フル)、 データの継続保護(CDP)
- オンラインでのデータマイグレーション
- 集中管理とモニタリング、タスクとWindows PowerShell cmdlet Library
等で、最新バージョンと同じだという。
同社では、利用分・拡張分に応じた月額で導入できるため、データセンターのコスト管理が容易となるほか、クラウドサービスを本格化させようとしている事業者は、需要に応じた規模でのスモールスタートが可能になるとしている。
特別ライセンスプログラムは、同社がクラウドサービスプロバイダーとして事前に認定を行ない、契約する形となる。なお、契約には、「データコア認定インプリメンテーション・エンジニア(DCIE)」の資格取得者1名が必須となる。また新ライセンスプログラムと同時に、ストレージ仮想化の新コンセプト「ストレージハイパーバイザー」の普及を推進していくという。