ホームコースで勝利を飾れ!
いよいよ2011シーズンの天王山が訪れた
富士スピードウェイといえば、Studieのホームコースだ。チーム母体・Studieのホームコース、これすなわちミクZ4のホームコースだということ。このSUPER GT 第6戦の富士は絶対に負けられない、絶対に落とせないレースということで、チームもドライバーも「この富士でこれまでのすべてをぶつける」と意気込んでいた。谷口選手は「ここで勝てなかったら、あとは勝てるところがない。なんとしてでも勝つ!」と、闘志をたぎらせていた。
心配されていた天気も予選日(土曜)は無事に晴れ渡り、久々にドライコンディションでレースに望めるときがきた。練習走行は谷口選手と番場選手、それにミクZ4ともに快調で、谷口選手はGT300クラストップの「1'43.994」を記録。続く番場選手も「1'44.687」という上位のタイムで練習走行を終えた。いま思えば、このときから手応えはあったのかもしれない。
今回も富士の予選はスーパーラップ式なので、まず1回目の予選で規定タイム(1'48.946)以上をマークしなければならない。今年のミクZ4なら、もはやスーパーラップ落ちを心配する必要もないのだが、なんと谷口選手は1'43秒台を叩き出し、堂々1位で予選1回目を勝ち抜いた。スーパーラップは下位からスタートするルールなので、これすなわちミクZ4のスーパーラップでの出番は一番最後、トリを飾るというわけだ。
痛車勢は#5 マッハ先輩と#2 エヴァ紫電がスーパーラップに進出しており、マッハ先輩はもはや貫禄の主題歌「マッハGOGOGO!」を、エヴァ紫電は富士に近い聖地・箱根にちなんで「ヤシマ作戦のテーマ」を流すなど、会場を盛り上げた。だが、真の主役は最後にやってくる。ミクGTプロジェクトの2011年テーマ曲「Winning Road」を場内に響かせながら、谷口選手の駆るミクZ4がやってきた。90kgものウェイトハンデ、富士の直前でさらに1サイズ(合計2サイズ)絞られたリストリクター(吸気制限)と、マシン的にはかなりのハンデを背負っている。はたして、この状態でどこまで追い上げられるのか。ミクZ4ファンだけでなく、ライバルチームまでもが谷口選手の走りを、固唾を飲んで見守った。
セクション1から暫定トップよりもコンマ数秒速いタイムを出す谷口選手。セクション2で若干落ちたものの、セクション3では挽回し、チェッカーを受けたときのタイムは「1'43.416」! 本日3度目のGT300クラストップタイムをマークし、ポールポジションで11日の決勝へコマを進めることになった。
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