LED電球に虫が集まらないというウワサは本当か?
アキバのネオンにしても、人によってはソフマップに集まるタイプもいれば、メイド喫茶の灯りに吸い込まれる者も。なかにはダイナミックオーディオや千石電商、秋月電子の看板の灯りに吸い寄せられる人種もいる。
ということで、虫にも大好きな灯りがあるのかを調べるために、キャンプ場にいろんな照明を持ち込んでみた。
LED電球(蛍光灯色) | 蛍光灯と同じ青白く光るもの |
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LED電球(電灯色) | 普通の電球と同じ色で光るもの |
蛍光灯 | トレス台などに入れる、ごく普通の蛍光灯 |
白熱電灯 | いわゆる裸電球 |
明るさにバラつきがあると不公平かな? ということで、電球は60W相当のもので揃え、蛍光灯は天井の蛍光灯よりワンサイズ小さい10Wタイプを使ってみた。
で、待つこと1時間。
結果は一目瞭然。LED電球にはほとんど虫が集まらず、白熱電球と蛍光灯にワサワサ虫が集まっていた。その違いは「これ絶対ヤラセだろ?」っていうぐらいの違い。なにせLED電球は、蛍光灯色だろうが電灯色だろうが、ほとんど虫が集まってこないのだ。
とはいえ、まったく集まらないというワケでもないらしく、ウスバカゲロウと思わしき昆虫が電球色のLED電球の傍らでたたずんでいたり(笑)。逆によく虫が集まるのは、蛍光灯と白熱電球だ。
羽アリや蛾がとくにお気に入りなのが白熱灯らしい。蛍光灯の方にも、羽アリや蛾、緑色のバッタが小さくなったようなものまで各種集まってきた。
虫の目は、人間の目とは違って赤や緑がほとんど見えず、辛うじて青が見え、大半は紫外線を見ているという。そのため紫外線をほとんど出さないLED電球は、虫にはほとんど見えず、次のように見えているらしい。
こうしてみると、なぜ白熱電灯に多くの虫が寄ってきたのかよくわかる。電球は机の上まで明るく見えるので、より多くの虫が集まってきたのだろう。
ただひとつの疑問が残るのは「虫は月や星の明かりを見て自分の位置を確認している」という点。確かに太陽の光には多くの紫外線が含まれているが、月や星の明かりにはほとんど紫外線が含まれていないので、虫には月や星が見えないんじゃネ? という謎が新たに浮上する。しかし文献やWebを色々あたってみたが、この疑問に答えてくれるものはひとつもなかった。「虫は月や星の明かりを見て自分の位置を確認している」というのは、ひとつの仮説に過ぎず、本当のトコは虫に聞いてみないとわからないのかも?
(次ページへ続く)
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