DTCP-IPムーブに必要なものは?
さて、本題の「DTCP-IP Disc Recorder」について説明しよう。同ソフトはBRD-U8DM付属のアプリケーションCD-ROMに収録されていて、単体で導入できる。また、アイ・オー・データ機器の直販サイトから、単体販売版を別途ダウンロード購入することも可能である(6980円)。ただし単体販売版は使用時に、同社の光学ドライブ製品がパソコンに装着されている必要がある(付属版は必要なし)。
また、DTCP-IP Disc Recorderで録画番組をBDに書き出すには、当然ながらDTCP-IPムーブに対応した録画機器、あるいはネットワークHDD(NAS)が必要だ(対応機器情報)。DTCP-IP Disc Recorderはあくまで、LAN経由で転送されたコンテンツをパソコンに装着された光学ドライブで書き出す機能を提供するだけ。NASや録画機器に記録されたコンテンツをパソコン側に転送させる機能はない。そのため録画したコンテンツを転送するには、録画機器かNAS側のコンテンツ転送機能を使用するしかない。
記者は自宅の録画環境として、最初期のレグザである東芝「37Z1000」とスカパー!HD用DVR「TZ-WR320P」、テレビ録画用に導入したバッファローのNAS「LS-XH1.0TL」をLANでつないで使用している。しかし残念ながら現状では、DVR側もNAS側もDTCP-IPムーブに対応したコンテンツ転送機能を持っていない(DVR側は今夏にアップデートで対応の予定)。レグザに至っては5年前の製品なので論外だ。
そこで今回は、DTCP-IPムーブに対応するアイ・オー・データ機器のNAS「RECBOX」(HVL-AV1.0)を、DVRと組み合わせて使用した。RECBOXの内蔵ソフトがDTCP-IPムーブに対応したコンテンツ転送機能を備えているので、DVRのアップデートを待たずにBDへの書き出しができる。以後はスカパー!HD録画の転送について説明するが、地デジ番組でも基本は同じである。
DTCP-IP Disc Recorder自体は、特に設定で頭を悩ませるような要素はない。インストールするとパソコンに常駐する。初めてBD書き出しを行なう前には、DTCP-IPムーブを可能にするための鍵情報をインターネット経由で取得する必要があるが、これも別にユーザーが何かをする必要はない。書き出しの前にはBDドライブにBD-R/REディスクを挿入し、フォーマットしておく必要がある。
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