フルタッチ型に合わせたユーザーインターフーイス
今回テストした機材では時計を表示した待受画面の下にiチャネルが流れており、一見すると普通のケータイの画面に見える。しかし、タッチすると画面デザインが斜めになった表示に切り替わる。これは以前にも紹介した「SH-05C」「SH-06C」(関連記事)などシャープ製ケータイで採用されている「待受アクセサリ」の画面だ。
ただ本機では表示が斜めになっており、引っかかりを感じる人もいるかもしれないが、これがよく作られたタッチ画面なのだ。スマートフォンを使っている人ならわかると思うが、片手で握っているときに、指を真横に動かすよりも、少し斜め上に動かすほうが、より自然な指の動きになると思う。画面をフリックして切り替えるときに、この斜め表示の画面がよくできていると実感する。
画面のアイコンは上下左右と並び替えが簡単で、待受アクセサリの画面がさらに進化していることを実感した。もちろん今までのケータイと同じ「Menu」も用意されている。
文字入力するときは、テンキーの表示型の入力だけでなく、スマートフォンでおなじみのフリック入力が使える。そのまま横画面にすれば、QWERTYキーで両手入力することも可能だ。
カメラ、ウェブ閲覧もタッチ操作で便利に使える
側面にキー類は無いのでカメラを使うときも当然タッチ操作となる。アイコンをタッチしてシャッターを切る。縦画面/横画面の両方に対応する。TOUCH WOODで撮影していると、見た目はユーモラスなのだが、操作自体はAQUOS SHOTと共通の要素が多い。
撮影した写真のプレビュー表示や顔認識、手ぶれ補正に、笑顔検出、各種エフェクトやアレンジカメラ、ショットメモ(斜めから撮影した被写体を正面から見たように補正する)、被写体内の文字列を調べる「ラクラク瞬漢/瞬英ルーペ」、名刺リーダーなど、シャープ製ケータイでおなじみの機能が揃っている。
ウェブの閲覧もサクサクで、快適さはスマートフォンに匹敵する。画面は3.4型とスマートフォンよりは小さく感じるが、フルブラウザーを使ったASCII.jpの閲覧でも、滑らかにページをスクロールできた。またiアプリのモバイルGoogleマップもスクロールがサクサク。ただこちらはピンチイン/アウトによる拡大/縮小に対応していないのは残念。プレインストールの「地図アプリ」ではピンチイン/アウトで操作できる。
「木」だけが売りではない
タッチ操作が優れたケータイ
SH-05C/SH-06Cのタッチ操作はケータイとしてトップレベルだと感じたが、本機はそのタッチ操作がさらに洗練されている印象だ。木を筐体に使っているだけでなく、このタッチ操作も優れた特徴と言えるだろう。スマートフォンみたいにタッチ操作をしたい、しかしケータイサイトやケータイアプリが使いたい、という人が使ってみるのもいい。購入後にはきっとじんわりと満足感が高まっていくはず。愛着を持って長くケータイを使いたいという人は購入を考えてみるといいだろう。
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