ASCII.jpでは、1月24日に「情報システム」のタブを「TECH」にリニューアルした。また、あわせてASCII.jpの技術系記事のポータルであったTECH.ASCII.jpを統合した。ここでは、新生「情報システム」こと「TECH」タブの歩き方を見ながら、リニューアルのポイントを説明していきたい。
2011年を走るためのTECHへのリニューアル
「TECH」タブは、ASCII.jp内の企業向け製品とサービスを担当するニュースサイトである。といってもなかなかわかりにくいので、Impress Watchでいうところの「クラウドWatch」、ITmediaでいうところの「@IT」と言っておこう。それにしても敵影ははるかに遠いな……。
「TECH」の中の人である担当が、今のASCII.jpの「情報システム」で記事を本格的にアップするようになったのは、2009年5月。同じ時期に2009年6月のNETWORK magazineとUNIX magazineが合併してできた月刊誌「ASCII.technologies」が創刊しており、2年近くニュースや取材記事を掲出していることになる。
「TECH」に現在用意されているサブカテゴリは「サーバー・ストレージ」「ネットワーク」「セキュリティ」「ソフトウェア&仮想化」「データセンター」の5つ。マンリソースがないというのもあるが、ニュースや取材記事、連載の多くはインフラ系の製品やサービスに絞っているので、ユーザー企業やSIerの方々はわりと参考になると思う。一方で、ビデオ会議やクライアントPC系、オフィスアプリケーション、複合機や事務機器系、業界動向などは「ビジネス」カテゴリに掲出している。さらにASCII.jp内のクラウド関連の記事は2010年10月から「クラウド」というサブカテゴリにまとめて掲出している。あわせてご高覧いただきたい。
なぜ「TECH」にリニューアルしたか? TECHとはもちろんTechnologyの一部をとっており、ビジネス的な観点より、やはり技術を軸に製品やサービスを切っていきたいという制作者側の意図がある。私が過去にNETWORK magazineを担当していたとき、追い続けてきたテーマも実はこれだ。製品の価格や難解な用語に惑わされず、技術を正しく理解することで、ユーザーやエンジニアは製品やサービスを正しく選ぶことができる。微力ながらそれを後押しし、賢いユーザー、エンジニアになろうというのが、本媒体の根幹にある。
今後、「TECH」はアスキー・メディアワークスの技術系媒体としてオピニオン性を高め、製品レビューやユーザー事例などユーザー目線の記事にフォーカスし、他媒体との差別化を図っていく。また、よりディープな技術系紙媒体である「ASCII.technologies」と両輪で、ユーザーのIT活用を支援していきたいと考えている。今後とも、よろしくおねがいいたします。
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