Core i5、4GBメモリー標準搭載で
この価格はかなり安い!
最後になってしまったが性能面もチェックしよう。NY2000には構成の違いで下記の2パッケージが用意される。今回は上位モデルを試用している。
上位モデル | 下位モデル | |
---|---|---|
CPU | Core i5-460M(2.53GHz) | Celeron P4600(2GHz) |
メモリー | 4GB | 2GB |
OS | Windows 7 Professional 32bit | Windows 7 Home Premium 32bit |
価格 | 7万5180円 キャンペーン価格 6万7830円 |
5万5230円 キャンペーン価格 4万7880円 |
キャンペーン価格は2011年1月11日まで。
Windows 7のエクスペリエンスインデックスは「4.5」(グラフィックス)と、Core i5内蔵のIntel HD Graphicsの性能として標準的なものだ。しかし、バランスのよさからか、Windows 7の動作は快適であった。メモリーのインデックス値が7.2と高いのも、32bit版OSにもかかわらず2GBメモリーモジュールを2枚差し(計4GB)にしたデュアルチャンネル構成が効いているのだろう。
なお、総合ベンチマークテスト「PCMark Vantage」のスコアは以下のとおり。グラフィックスに依存する「Gaming」のスコアが低いのは当然だが、3Dグラフィックを使わない軽めのゲームを楽しむのであれば問題ない。CPUが速いので、YouTubeのHD動画なども非常にスムーズに再生できている。
PCMark Vantage 32bitのスコア | |||
---|---|---|---|
PCMark | Memories | TV and Movies | Gaming |
4737 | 2744 | 3677 | 2831 |
Music | Communications | Productivity | HDD |
5267 | 4225 | 3616 | 2863 |
NY2000で注目すべき点は、パフォーマンスの割に安価なことだ。驚くほど安いと言ってもいい。
例えば、似たような構成のノートパソコンとしては、ASUSTeKの「K52F-SX005V」がある。CPUやチップセット、メモリーと光学ドライブが同等で、違いはK52Fの液晶ディスプレーは15.6型ワイドで、HDDが500GBといった程度。Windowsエクスペリエンスインデックスの値は、むしろNY2000の方が若干高い。一方で、K52Fの最安値は8万2000円前後(本稿執筆時点)となっている。
その性能を保ったまま、ちょうどいい液晶サイズにダウンサイズしたNY2000は、OSがWindows 7 Professionalであるにも関わらずキャンペーン価格で6万円台後半。しかも、わずか2日間の納期保証と1日修理(本体1年間無償修理)が付いている。国内市場をしっかり見据えた安心の製品展開だ。
主なターゲットはビジネスユーザーとのことだが、家庭で使うもよし、個人の居室専用でもよし。とりあえず、そこそこ使えるパソコンがすぐに欲しいのであれば、こんなに心強い味方はほかにない。
Endeavor NY2000(評価機)の主な仕様 | |
---|---|
CPU | Core i5-460M(2.53GHz) |
メモリー | 4GB |
グラフィックス | CPU内蔵 |
ディスプレー | 14型ワイド、1920×1080ドット |
ストレージ | HDD 250GB |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
無線通信機能 | IEEE 802.11b/g/n |
インターフェース | USB 2.0×2、USB 2.0/eSATA×1、HDMI出力、アナログRGB出力、10/100/1000BASE-T LANなど |
サイズ | 幅340×奥行き240×高さ22.8~33.6mm |
質量 | 約2.1kg |
バッテリー駆動時間 | 約4.3時間 |
OS | Windows 7 Professional 32bit版 |
価格 | 7万5180円(キャンペーン価格 6万7830円) |
筆者紹介─池田圭一
月刊アスキー、Super ASCIIの編集を経てフリーの編集・ライターに。パソコン・ネットワーク・デジタルカメラなど雑誌・Web媒体への企画提供・執筆を行なう一方、天文や生物など科学分野の取材記事も手がける。理科好き大人向け雑誌「RikaTan」編集委員。デジイチ散歩で空と月と猫を撮る日常。近著は「失敗の科学」(技術評論社)、「光る生き物」(技術評論社)、「これだけは知っておきたい生きるための科学常識」(東京書籍)、「科学実験キット&グッズ大研究」(東京書籍)、「やっぱり安心水道水」(水道産業新聞社)など。
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