「LW10」最大の武器は「オールインワン」と「高速起動」
そんなロブ氏が手がけたCM映像は、ほとんどのものがLWシリーズで作られている。イヌに魚の頭を合成したCMなどは、インターネットでも話題になった。これにはLightWaveシリーズの「ビデオマッピング機能」(実写映像に3DCGを合成する)が使われている。
「最近は実写映像と3DCGの合成が盛んになってきている。LWシリーズは誕生した頃からアニメーション制作に特化してきたツールなので、今の時代にとても合っていると思う」(ロブ氏)
ちなみに3DCGクリエイターのうもとゆーじ氏に聞いたところ、LWシリーズは「とにかく起動が速いのが特徴」という。「モノを作ろうと思ったとき、ツールが起動するまでに時間がかかると、それだけでストレスになることもあります」。
起動の速さは仕事の速さに直結するようで、ロブ氏の作品には猛烈なスピードで作り上げたものもある。他の作家が、5ヵ月かけても監督の満足できるクオリティにならなかったCGを、わずか1週間で仕上げてしまったのだとか。
「モデリングからアニメーションまで、1つのツールですべてができます。しかも安価に」。ロブ氏はLW10の魅力をそう語った。
昨今の3DCGツールは高額なものがほとんどで、20万円以下でプロレベルの3DCG映像を制作できるツールはLW10以外にない。「3DCGに興味はあるが、敷居が高くて……」CG初心者のそんな声にもこたえてくれそうだ。