40年以上もの歴史を誇る老舗の広告会社である日経エージェンシーは、全社的なセキュリティ強化の一環としてチェック・ポイント・ソフトウェア・ テクノロジーズの「UTM-1」を導入。速度や価格、使い勝手などで高い満足度を得ているという。
インターネット導入は早かったがセキュリティにはひと苦労
広告会社の日経エージェンシーは、2007年からチェック・ポイントの「UTM-1」を導入し、ファイアウォール、VPN、アンチウイルス、アンチスパムなどの機能を利用している。
同社がそもそもインターネットを導入したのは、IIJがISP事業をはじめたころにまでさかのぼる。当時は営業がメールでクライアントやデザイン会社と連絡を取り合うことすら珍しかったが、その後広告のデジタル化が進んだことで、トラフィックは急増。2001 年には印刷会社の帆風(バンフー)が管理する100Mbpsの専用線とゲートウェイセキュリティ装置を、月額料金の保守サービスとあわせて導入することになったという。だが、ここからが苦労の連続だった。
同社は包括的なセキュリティ確保を目指し、当初から統合型アプライアンスやファイアウォールを導入していたが、性能と安定性に大きな問題があった。最初に導入した統合型アプライアンスは公称スループットにまったく届かず、週に何度か再起動する必要があった。取締役 総務・経理担当部長 及川智克氏によると、「営業が外回りから帰ってきてトラフィックが増えるとダウンしてしまい、私たちは苦情処理係になっていました」という状況に陥ったという。
しかし、2007年にチェック・ポイントがいよいよ低価格なゲートウェイセキュリティ装置として「UTM-1」を市場に投入。日経エージェンシーも、セキュリティ強度の高さ、そして課題であった性能という点で「UTM-1 450」を選択した。「設定や管理をお願いしている帆風のエンジニアに、ハンズオントレーニングに参加してもらったのですが、使いやすそうで、セキュリティ設定も詳細に行なえることがわかりました」(及川氏)ということで、使い勝手の問題もクリア。また、以前ファイアウォール故障時の代替機としてチェック・ポイントのアプライアンスを使った際に、良好なパフォーマンスだったという経験もUTM-1導入を後押ししたようだ。
技術とサポート力でアズジェントに導入を依頼
導入は、チェック・ポイント製品を日本国内に持ち込んで以来、数多くの導入実績を積み上げてきたアズジェントが行なった。及川氏は、「長年にわたってセールス1位という販売力だけなく、技術とサポート力に対する評価で、アズジェントを選びました」と断言する。
そして、2010年には保守契約が切れるUTM-1 450を、新型の「UTM-1 576」にリプレースした。リプレースした理由としては、改良されたアンチウイルスエンジンを搭載したR71と呼ばれるソフトウェアのリリースを控えており、より高いパフォーマンスが見込めること。また、従来サポートされていなかったPOP経由でのマルウェア精査などが可能になる点が大きいという。
結果として、「レンタル料も含め、月額コストは10%くらい下がりました。SmartConsoleというGUIツールで遠隔保守してもらっていますし、そもそも障害や速度低下がないので、休日に出勤することがなくなりました」(及川氏)と導入効果をまさに体感している。
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