そのほかの機能
libretto W100は内蔵加速度センサーを使い、本体の向きを検知する機能がある(無効にもできる)。Windowsで狭い縦画面というのは、なかなか使い方が難しい面があるが、libretto W100に標準搭載されている電子書籍ビューワーは、2画面全体に表示して縦画面にすると、文庫本感覚で電子書籍を読める。対応コンテンツの充実次第ではあるが、2画面という特性を生かした面白い機能だ。
また、付属ソフトの「TOSHIBA Bullentin Board」も、タッチでの使いやすさ向上に役立ちそうだ。文書や画像・写真ファイル自体や、アプリケーションのショートカット、付箋メモを貼り付けるダッシュボードで、Windowsのエクスプローラーやスタートメニューを使わなくてもアプリケーションを起動できる。
最後になるが、libretto W100のパフォーマンスについても触れておきたい。libretto W100はネットブックや超軽量ノートによく使われるAtomプロセッサーではなく、Core iシリーズと同じNehalemアーキテクチャーを使った超低電圧版CPU「Pentium U5400」(1.20GHz)と、62GBのSSDを内蔵している。
クロック周波数が低いので「大型ノート並み」とはいかないが、鈍足なAtomと比べてPentium U5400の処理性能は高い。あくまで試作機なので、製品では体感の印象が変わるかもしれないが、OSやアプリケーションの動作も快適だ。ストレージがSSDというのも、快適さに貢献している。また、HDDのように「動作中にボディーを動かすのは危険」ということもないので、読み書きの最中でも安心して持ち運べる。
「キーボードを持たない2画面モバイルノート」と聞けば、いかにも色物な雰囲気はあるが、実際にはノートの東芝ならではの独創性と工夫がふんだんに盛り込まれているのがlibretto W100だ。ミニPC好きなら見逃せない製品だろう。8月下旬の発売が待ち遠しいぞ!
libretto W100/11M の主な仕様 | |
---|---|
CPU | Pentium U5400(1.20GHz) |
メモリー | 2GB |
グラフィックス | CPU内蔵 |
ディスプレー | 7型ワイド 1024×600ドット ×2 |
ストレージ | SSD 62GB |
無線通信機能 | IEEE 802.11a/b/g/n、モバイルWiMAX、Bluetooth 2.1 |
サイズ | 幅202×奥行き123×高さ25.4mm |
質量 | 約699g |
バッテリー駆動時間 | 約2時間 |
OS | Windows 7 Home Premium 32bit |
価格 | オープンプライス(予想実売価格 12万円前後) |
発売日 | 8月下旬予定 |
この連載の記事
-
第133回
PC
Skyrimも快適? GeForce内蔵Ultrabook ASUSTeK UX32VD -
第132回
PC
写真やゲームをより美しく見せるナナオの液晶 FS2333 -
第131回
PC
デジカメとスマホを手軽に連携する無線LAN SDカード FlashAir -
第130回
PC
無線とタッチで使い勝手が進化したペンタブレット Intuos5 -
第130回
PC
スレートPCをCore i7で蘇らせたオンキヨー TW3A-A31 -
第129回
PC
店頭モデルも4コアCPUに パワーアップしたLets'note B10 -
第129回
PC
小型でも強力GPU搭載のゲームPC Alienware X51を検証 -
第129回
PC
Ultrabookと一緒に持ち歩きたい 超小型マウス「Cube」 -
第129回
PC
14型のUltrabookはアリか? デザイン重視のENVY 14 SPECTRE -
第128回
PC
WiMAXモバイルルーターの決定版!? Aterm WM3600Rを試す -
第127回
デジタル
高速SSDで起動・復帰が速いUltrabook Aspire S3-951 - この連載の一覧へ