iPhoneゲーマーのみなさん! 唐突ですが「もうこれ以上アプリが入れられないから、セーブデータはあきらめてゲームを削除した」という経験ってありませんか?
こういう職業ですから、僕なんかもう、毎日のようにアプリを削除して、そして、新しいものを入れていました……愚かでした。本当に、僕は、なにをしていたのでしょう……あり得ない。
前提となる状況を御説明しますと、まず、iPhoneゲームのセーブデータはアプリのデータと一緒になっています。PlayStation以降のコンシューマゲーム機では(ソフトがROMで提供されるようになったということもあり)ソフトとセーブデータは別になっていますが、そうではありません。
例えとしては微妙ですが、ファミコンやスーパーファミコン時代のカセットと似たようなものでしょう。アプリを削除してしまうと(ゲームソフト=カセットをなくしてしまうと)、セーブデータも一緒になくなってしまいます。
そして、iPhoneのアプリはホーム画面ひとつに対して4×4で16個、ホーム画面が11枚あるので、176個までしか「インストールできない」と、そう、僕は思い込んでいましたし、今なおそう思われている方も少なくはないのではないかと思います。
写真はiTunesで見た11枚目のホーム画面です。いっぱいいっぱいです。こうなると、今まではセーブデータをあきらめて何かアプリを削除して、新しいものをインストールしていました。
こちらはホーム画面12枚目の写真です。iTunesを使っていたのでその存在は知ってはいました。ただ、気づかなかっただけなのです。12枚目以降のホーム画面はiTunesで確認することはできても、iPhoneでは表示されません。ないも同然なのです。ただ、実際には見えない12枚目以降に、アプリはインストールされていたのです!
と……いうことは?
具体的に見ていきましょう。12枚目の最上段の左から2つめにあるのは「SHOGUN DEFENSE」というタワー・ディフェンスです(App Storeで見る)。面白いです(笑)。ちょっとクセはあるかもしれませんが、おすすめです。ただし、12枚目のホーム画面に入っているので、このアイコンはiPhone上では見ることができません。
なのですが、Spotlight検索で「SHOGUN」とやろうとして「Shog」で止まってますが、確かに! 確かにあるじゃないですか! SHOGUN DEFENSEが!
もちろん検索結果から起動しました。メニューの一番上に「再開」とありますね。これが証明になるのですが、途中でプレイを中断したステージのセーブデータがあるからこそ、これが選択できるわけです。
つまり! 見えないゲームのセーブデータも、削除してしまいさえしなければ、見えない12枚目以降のホーム画面にインストールさえしてあれば、失われることはないのです! ひさびさに目からウロコという言葉を思い出しました。
いや、それどころではありません、職業的にも、何と貴重な情報でしょう! 失礼にも、Twitterでこれを教えてくださった方のアカウントは失念してしまいましたが、本当に感謝しています。ありがとうございました。重ね重ね、御礼申し上げます。
ちなみに、Spotlight検索は非常に優秀で、アプリ名の極一部の文字でも発見することができます。「fa」の2文字でも、この結果です。極論、「f」一文字でもよいのですが、それだと連絡先やら楽曲やらが引っかかってくるので、目的のアプリを検索結果から探し出すのが面倒になります。2、3文字入力して探すのが無難でしょう。
2000個以上のアプリを表示することができ、フォルダー機能を備えたiPhone OS 4.0が登場すればそれまでの豆知識かもしれませんが、明日、4.0がリリースされるわけではないのですから、大きいでしょう、これは。セーブデータでお悩みのiPhoneゲーマーさんはぜひ! 試してみてください。
筆者紹介──倉西誠一
石川県金沢市出身の元・電撃PlayStation編集長。著書は「モンスターハンター」シリーズのプレイログである「狩られ道」「狩られ道豪黒毛」(いずれもアスキー・メディアワークス)だが、最近はすっかりiPhoneゲーマー。Twitterアカウントはkararemichi。
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