NECは27日、3D映像表示機能を搭載した液晶ディスプレー一体型パソコンVALUESTAR N「VN790/BS」を発表した。
VN790/BSは、20型ワイドディスプレーを搭載したVALUESTAR Nシリーズをベースに、3D映像の表示機能を搭載した製品。3D映像の表示方式は偏光板方式で、パソコン分野では先行して製品が投入されている、NVIDIAの「3D Vision」(アクティブシャッター方式)とは異なる仕組みを採用している。
3D映像コンテンツとしては、今後登場する「Blu-ray 3D」対応の映像コンテンツのほか、富士フイルムの3D撮影対応デジカメ「FinePix REAL 3D W1」で撮影した3D動画・写真の表示、YouTubeなどにある3D動画(偏光板方式のみ)の表示に対応する。また、既存のDVDタイトルを擬似3D化して表示する機能(PowerDVD 3Dで対応)や、JPEG画像を擬似3D化するアプリケーションなども付属している。3Dメガネは1個が付属するほか、追加購入用の単品も販売される(オープンプライスで予想実売価格は5000円前後)。
一方で、日本BS放送の「BS11デジタル」で放送している3D番組や、ゲームの3D表示には対応しない。
パソコンとしての主な仕様は、20型ワイド/1600×900ドットのディスプレーを搭載し、CPUは「新インテルCoreプロセッサーベース・モバイル・プラットフォーム」とだけ発表されている。メモリーは4GB。グラフィックス機能はCPU内蔵機能を使用する。
地上デジタル放送チューナーを内蔵し、HDDは1TB。Blu-ray 3Dに対応するBDドライブを内蔵している。OSはWindows 7 Home Premium 64bit版。また、Office Home and Business 2010がプレインストールされる。
価格はオープンプライスで、予想実売価格は22万円前後。発売は6月下旬の予定。