ASUSTeKの「G51Jx 3D」は、NVIDIAのノート向けGPU「Geforce 360M」を搭載するゲーマー向けノートだ。ゲーマー向けのハイエンドノートと言うだけなら目新しいものではないが、本機はリフレッシュレート120Hz対応液晶と、NVIDIAの3D表示技術「3D Vision」を搭載することでゲームや動画の立体表示が可能という、これまでにないセールスポイントを持つユニークな機種となっている。
120Hz対応液晶とGPU、3Dメガネで立体表示
飛び出るオブジェクトと奥行きを体感せよ!
本機のパッケージには、ちょっとサイバーチックな3Dメガネとエミッターが付属している。この3Dメガネは従来よりも高画質で3D映像を視聴できるアクティブシャッター方式を採用するのが特長だ。アクティブシャッター方式は、グラス部分のシャッターを高速で動作させることで映像を立体視できるようにする技術。動作には電力が必要なため3Dメガネ内部にバッテリを搭載しており、充電はUSB経由で行なう。エミッターは赤外線で3Dメガネに3D映像のオンとオフを伝送するほか、3D深度を調整するためのダイヤルが備わっている。こちらもPCとの接続にはUSBを利用している。
「3D Vision」で立体表示できるものは、対応する3Dゲームと専用プレーヤー「3D Vision 3D Player」を使った3D動画である。対応3Dゲームは新旧かなりの数がリストにあるので、海外ゲームファンならばすぐに立体効果を楽しむことができる、また、本機はBDドライブを標準で搭載するので、Blu-ray 3D対応コンテンツも再生可能だ(Blu-ray 3D再生ソフトは別途必要)。特に3D動画は、映画「Avatar」のヒットにより今後多くのタイトルがリリースされると予想されるので、これらを追加投資なしで満喫できるというのは、競合するAVノートと比較すると大きなアドバンテージになるだろう。
気になる3D効果だが、立体表示を想定して作られたゲームや動画ではまさに画面から物体が飛び出してくるような映像や、液晶の奥の奥に物があるような奥行き感を得られる。そうでないもの、たとえば既存の3Dゲームなどはそこまでの効果はないが、奥行きが広まった感覚や、キャラが障害物などを通過する際に障害物が飛び出てきてぶつかるような効果を得ることができるので、臨場感を高める効果は十分あると感じた。なお、立体効果は対応タイトル利用時のみ自動的にオンになるので、デスクトップ画面が立体表示されて見づらくなるようなこともない。セールスポイントの3D映像は効果、使い勝手ともに優秀と言えるだろう。
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