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狙うはプロ級!? ニコン「D300S」で撮影スキルを鍛え直す 第1回

ホワイトバランスを調整して絵作りをしてみる

2010年04月22日 12時00分更新

文● 小林 伸、撮影協力●クラーク記念高校秋葉原ITキャンパス

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ホワイトバランスの調整から開始

編集者Hにカメラを渡してモデルを撮影させる、の図

編集者Hにカメラを渡してモデルを撮影させる、の図

 まずはD300Sを編集者Hに渡してホワイトバランス(以下WB)の調整をやらせてみることにした。通常、カメラに任せっぱなしの彼は、実はWBの意味をよく知らない。「どんなところで撮影してもフィルムの頃みたいに変な色にならずに写る機能」という程度の意識しかないようだ。

 ……別に間違った認識というわけでもないのでソレでもいいのだが、せっかくD300Sを使用するのであれば、そのあたりの基礎的なことも分かってくれていたほうがいいだろうということで、まずはWBから覚えてもらうことしたのだ。

 WBとは、当たっている光の種類などで変わってしまう被写体の色を調整して本来の色に見えるように調整する機能。そのあたりのことはデジタルカメラに慣れたユーザーであれば誰でも知っていることだと思う。

 デジカメが出てきた当初と違って今の「オートWB」の機能は各社精度が上がってきているので、めったに変な色調の写真が写ることはない。しかし、最新のデジカメでさえも光源や被写体の置かれた環境によって色調が変わってしまうことがある。

 そのようなときにWBの変え方を知っておけば、レタッチソフトで修正する以前に撮影段階で色調を修正することができるのだ。

 D300Sに搭載されているWB調整機能はオート以外にも、光源や環境の種類に色温度をあらかじめプリセット固定されたものが用意される。さらに色温度の数値から決定できる「色温度設定」とグレーカードなどを用いて決定する「プリセットマニュアル」と呼ばれるものなどがある。

 コレだけ多くの設定方法があることからも、いかにWBが重要な機能であるかは分かると思う。

本体の上にある「WB」ボタン(左)を押しながら、本体背面の「メインコマンドダイヤル」(中央写真の右の横向きに回転するダイヤル)を回すことでWBを切り換えられる。さらにWBボタンを押しながら本体前面グリップ部にある「サブコマンドダイヤル」(右)を回すと微調整が可能

メニュー画面から「ホワイトバランス」を選択。希望のプリセットを選択してマルチセレクターをさらに右にクリックすることで、座標を使用した微調整画面が現れる。ここでは、X軸で色温度、Y軸で色補正を調整することができる

 通常、WBを切り替えるにはボディ上面の「WBボタン」を押しながら「メインコマンドダイヤル」を回して切り替えるのが速くて便利なのだが、さらにWBボタンを押しながら「サブコマンドダイヤル」を回すことで微調整(A1~A6とB1~B6/Aはアンバー、Bはブルー)ができるようになっており、好みの色調へと追い込むことができる。


ホワイトバランスの違いによる色調の違い

通常のオートホワイトバランス

通常のオートホワイトバランス

「晴天」のホワイトバランス。オートと比べると若干青みがかっている

「電球」(左)と「蛍光灯」(白色蛍光灯、右)のホワイトバランス

「曇天」(左)と「晴天日陰」(右)のホワイトバランス

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