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「SureServer[2048bit]」は1024ビット版と同額で提供

サイバートラスト、「暗号の2010年問題」対応2048ビット証明書

2010年04月07日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 4月5日、サイバートラストは2048ビットの鍵長を持つRSA暗号方式を採用したサーバー証明書「SureServer[2048bit]」の販売を開始した。

SureServer[2048bit] で使用できるWebブラウザ。携帯電話は約99%が対応する

 同社の既存のサーバー証明書「SureServer」を含め、多くの電子証明書はこれまで1024ビットの鍵を使ってきた。しかし、米国政府の標準化機関である「国立標準技術研究所(NIST:National Institute of Standards and Technology)」は、「政府標準暗号」の要件として、2010年までにRSA暗号は2048ビット以上の鍵を使うよう定めている。

 政府標準暗号は米国政府機関以外に強制力は持たないが、「NISTの基準は世界的に影響力があり、米国内の企業はもとより、米国内外の政府や企業も参考としています」(サイバートラストのリリースより)という。ところが、2048ビット鍵に対応していないソフトウェアは多数あると見られ、2048ビット鍵の導入が進むとWebサーバーにアクセスできないといった混乱が生じるとみられる。これら一連の問題は「暗号の2010年問題」といわれる。

 SureServer[2048bit]の価格はSureServerと同額で、6ヶ月契約で5万2500円(税込、以下同)、1年契約で7万7850円となる。また、端数契約を可能とすることで複数のサーバー証明書の有効期間をそろえる「有効期間合わせ」、事前に審査を受けておくことで、細々とした手続きなしで必要な時に必要な枚数の証明書を発行できる「SureHandsOn」など、SureServerの各種付加価値サービスがそのまま提供される。

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