豊富なサービスを利用可能
NTTドコモ「N-02B」
無線LANでのブラウザーの表示速度は遅かったものの、他の2台のように接続途中で固まることがなかった。ドコモの場合は、ホームUの契約はしなくても無線LANでのフルブラウザーの利用は可能。
その場合、設定はやや難しくMENUキー→[設定/NWサービス]→[通話]→[通信モード設定]で「FOMAシングルモード」“以外”にする。次に[設定/NWサービス]→[WLAN設定]でアクセスポイントを探す。
その他ほかの無線LANサービスを使う場合は、契約や申し込みが必要だ。たとえば、ライフストレージは画像を「フォトポケ」というウェブサイトにアップロードして公開できるサービス。無料の会員登録だけで使える。次にアクセスポイントモードは、iモードの[お客様サポート]やPCの「My docomo」からmopera Uに契約する必要がある。
簡単接続、お手軽利用 au「SH006」
Wi-Fi WINはau お客さまサポートから、申し込みをして手続きが完了(1日程度かかる)してから使うことができる。接続は[メインメニュー]→[Wi-Fi WIN]→[アクセスポイント登録]。「AOSS」「らくらく無線スタート」「WPS」といった接続機能が用意されているので、接続自体はとても簡単だ。
Wi-Fi WINを使って、たとえば映画をダウンロードする場合は[Wi-Fi WIN]→[Wi-Fi WINサイトへ接続]と操作するとLISMO Viedo Storeから動画が入手できる。同じコンテンツをPC経由でもダウンロードできるので、無線LANの利用自体に大きなメリットがあるわけではないが、キャンペーンで実質無料と考えればお得。無線LANを使う敷居が最も低いのはauだ。
公衆無線LANサービスが付いてくる
ソフトバンクモバイル「943SH」
無線LAN専用ブラウザーのダイレクトブラウザを使ったところ、操作自体は問題なかったが、3GのPCサイトブラウザよりも速度自体は若干遅くなってしまった。
無線LANの利用は、auとほぼ同じ。あらかじめオプションサービスの「ケータイWi-Fi」と契約しておく。この場合、ケータイWi-Fiパケット専用定額にも加入し、パケット通信は月4410円の固定になってしまうのは前述のとおりだ。
ケータイWi-Fiチャンネルからは映画や雑誌のダウンロードのほか、ニコニコ動画も高画質で利用できる。BBモバイルポイントで利用できる公衆無線LANサービスは、携帯電話の電話番号とネットワーク暗証番号で接続できるので難しい設定は不要だ。
速度よりも大容量のコンテンツサービスに期待
ブラウザーの表示速度から考えると、現状ケータイでの無線LANのメリットは、高速性よりも大容量のデータ通信がお手頃にできるという点になってくるだろう。実際、各社の無線LANサービスでは、3G回線では利用できない高画質動画といったコンテンツが売りとなっている。キャリアとしても帯域の問題から、大容量のデータ通信はできるかぎり無線LANを利用してほしいと考えているのだろう。
無線LAN搭載端末はまだまだ対応機種は少ないが、これから人気になっていくためには機種数の増加とともに、無線LANならではのコンテンツやサービスが重要になってくるだろう。今後の展開に期待したい。
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