日本オラクルは、ファイルやデジタルコンテンツの保護や管理を行なう「Oracle Information Rights Management」(Oracle IRM)の提供を開始した。
Oracle IRMは、ファイルやコンテンツに“シール”を貼りアクセス権や操作権、参照期間の制限、操作の追跡などを可能にする。具体的には、暗号化したファイルにセキュリティ情報を埋め込むことで、こうした機能を実現している。シールは、サーバー上/クライアントPC上のいずれでも貼り込むことが可能。オラクルではシールと表現しているが、言ってみればファイルに鈴を付けてしまうようなイメージだろう。
細かい特徴は、以下の通り。
- アクセス権の制限
- 暗号化したファイルにセキュリティ情報を埋め込んで、管理。ファイルを格納した媒体に左右されないのが特徴。
- 操作権の制限
- ファイルを開いた利用者の役割(ロール)に応じて、ファイルへの操作権限をコントロール。たとえば、印刷不可、コピー不可、スクリーンショット不可といった制限がかけられる
- 参照期間の制限
- ファイル参照可能機感を設定。管理者は配布した後でも、ファイルへのアクセス権や捜査権を取り消せる
- 操作の追跡
- 保護されているファイルに対し、ユーザーが行なった主要な操作をすべて記録し、ファイルの所在も含めてサーバーで集中管理する。ファイルがオフラインであっても利用可能